せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第99話.自家用✕✕✕

例によって、話は3月まで遡るのでニュース性には欠けますが、自分で耕運機を購入しました。

それまではセンパイ島民の耕運機を借りていました。
大型でパワフルでしたが、その一方で小回りは利かないし、島の高台での作業となると運ぶのが難しい…と言うか1人では無理(*_*)

そうなると、小型の耕運機を手に入れるしかありません。
でも一番の理由は、車と同じく、人様の物を壊しては取り返しが付かないからです(苦笑)

こうして、お金も無いのにまたしても「投資」へ走る事となりました。

選んだのは、丸亀のホームセンターに有った小型の物の中で一番安いヤツ。
いざとなったら自力で持ち上げられる事が絶対条件でした。


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安いと言ってもこれだけの機械、6万円はしました。

加えて、移動に欠かせない車輪は別売りで8千円。
高けぇ~(*_*)

肝心なのは性能ですが、小さいのに意外とパワフル。
跳び跳ねる様に動くので、それを抑えるのに結構力が要ります。
一度に耕せる面積は少ないですが、充分な働きをしてくれると思います。

ただ、一つ問題が。
これまで貸して貰っていた耕運機は、耕すと同時に畝も作ってくれるタイプでした。
小さな畝なのでそのまま使うのは難しく、実際は2つの畝を1つにまとめたりしてましたが。

しかし、僕が購入した耕運機の機能は、畑を耕せるのみ。
畝を作るには…培土器と呼ばれる別売りのパーツがまたもや必要でした(苦笑)

出来る畝高や畝間の寸法によって数タイプ有りましたが、その中から18cmの畝間を作る培土器を選択。
こちらは1万3千円(ー_ー;)


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往路で畝の半分を作り、復路でもう半分を作る。
往復して1つの畝が出来る仕組みになっています。
上から体重をしっかり掛ける必要が有りますが、全てを手作業で行う事を考えたら遥かに楽です。


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ただ、1つ誤算が。
定規で18cmを測って「フムフム、こんなもんか。」と納得して決めたのに、いざ畑で使ってみると想像以上に畝間が広い…( ´~`)

作物によりけりですが、株同士の間隔を詰めて植えた方が強風が有った時に支え合って倒れにくいと言われているので、出来れば畝間は狭くしたい訳です。
でも、買い直すには安くない代物。

苦肉の策ですが、高い畝を作ってから潰せば畝間も多少は狭まるかな?と思うので、騙し騙し使って行くつもりです。

余談ですが、草刈り機も最近購入しました。
これこそ年明けから使い続けていたので、借りるにも限界が来ました(^^;


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こういった「投資」を回収出来る日は、果たして訪れるのでしょうか?(苦笑)

第98話.牡蠣のお仕事~後編~

出来上がった垂下連(すいかれん)は、沖合いまで運んで養殖筏に吊るします。f:id:goumonkobura:20200527183236j:image

3人居たバイトも、他の2人は別の用事で離脱した為、何も知らないオジサンが1人だけ取り残されました(笑)

さて、こちらが養殖筏です。f:id:goumonkobura:20200527183259j:image
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足場の間に張られたロープに垂下連を結んで吊して行きます。

その結び方が独特で、結ぶと言うより玉を作って輪に通すだけと言うか…言葉で表現するのはちょっと難しいです(^^;

とにかく、分かってみればとても簡単な結び方ですが、漁師さんはパパッとやってしまうので、お手本を見せて貰っても目が追い付かず。

飲み込みの悪さには定評が有る僕は、ここでも大苦戦しました(苦笑)

出来る様になってからも同じ作業をひたすら繰り返す為、ついつい同じ姿勢を取り続けてしまい、足の筋肉がおかしくなりました(~_~;)

でも、実際に吊り下げる作業をやってみて、ようやく垂下連を作る時に言われた事が理解出来ました。

遊び(余し)が有り過ぎると無駄が出来るし、少ないと結ぶのが難しくなる。

自分で作った不出来な物も混ざっていたでしょうが、「何だよ、これじゃ結べねーよ!」とか心の中で悪態を吐きながら作業をしていました(笑)

一番辛かったのは、既に吊り下げてあった垂下連を別の場所に移動させる作業でした。

重くて長い垂下連を水上に引っ張り出す訳には行かず、ひたすら足場やロープの下をくぐらせてくぐらせて、目的の場所まで持って行かなければなりません。

その為、しゃがんだまま腰をくの字に曲げた状態での作業を余儀無くされましたが、これは腰痛持ちにとって最も良くない姿勢。
かなりのダメージを受けました(苦笑)

また、丁度この頃は毎日の様に強風が吹いていました。
ただでさえ足元が不安定なのに、風にあおられてバランスを崩される事もしばしば。

それでも、一度も海にズボッとハマらず最後までいられたのは、ちょっと自慢です(笑)

2~3日掛けて、吊り下げ作業も終了(^_^)v

今回は携わりませんでしたが、実際は牡蠣の種付けに始まり、剥き身にして出荷するといった作業も有る訳です。

それら、牡蠣の養殖に関する一連の作業を基本的には年2回。
更にはタコ壺漁・フグの養殖・食堂までやっているんですから…本当に漁師さんは働き者です(笑)

ともあれ、海での仕事の過酷さ・危険さを身を以て知る、貴重な経験となりました。

第97話.牡蠣のお仕事~前編~

移住前の事。

志々島の不思議娘がお隣りの粟島で牡蠣の養殖のバイトをしていて、移住したらやってみないか?という話を貰いました。

直後にその漁師さんの元を訪ねてご挨拶をし、タイミングが合えばお手伝いすると約束して、その場はお別れしました。

がしかし、いざ移住してみるとやる事が満載(*_*)

粟島のお仕事を引き受ける余裕は全く無く、2年の月日が流れました。

そして今年の4月。
新型コロナウイルスの影響で予定していた紫出山のバイトが無くなり、時間がポッカリ空いてしまいました( ´~`)

そんな折、粟島で牡蠣の仕事が有ると誘われ、遂に2年越しの悲願?を果たす時がやって来たのです(笑)

写真中央に見える「浮き島」が今回の職場。


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主な作業は、垂下連(すいかれん)という仕掛けを作る事です。

一口に垂下連と言っても色々なタイプが有る様です。
ここで作られるのは、牡蠣の幼生が付着したホタテ貝を、一定の間隔を空けてロープに挟み込んだ物です。


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具体的な手順を説明しますと、先ず写真右の空気入れの様な道具を使います。


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「くちばし的な部分」を、編み込まれたロープの隙間に突っ込んだ状態でペダルを踏むと、「くちばし」がガパッと開きます。

それによって広げられたロープの隙間にホタテ貝を挟み込んだら、手でロープを捻って締め直し、輪ゴムをくるりんと引っ掛けて固定。


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1本のロープにつき20~23個のホタテ貝を、上記のやり方で挟み込んで行きます。

「輪ゴムをくるりん」と書きましたが、こればかりは上手く説明する事が出来ません(苦笑)
牡蠣の幼生がトゲトゲしていて輪ゴムが切れたりするので、ここが一番難しい所だと思います( ´~`)

僕を含めたアルバイト3人と漁師さん2人の合計5人で垂下連作りを行いましたが、ホタテ貝は約2万枚(*_*)

その為、正確且つ迅速な作業が求められました。

とは言え、初めての場所で初めての作業。
慣れるまではそれなりの時間を要しました。

それでも容赦無く、「間隔が狭い!」「もっと早く!」という声が飛んで来ます。

加えてこの頃はまだ寒暖差が激しく、雨風の中で作業を行う事も有り、ハートが折れそうになったりもしました(苦笑)

でも最終的には、そこそこのスピードで出来る様になったんじゃないかと思います。


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次回は、垂下連を養殖筏に吊るす作業についてお話します。

第96話.逆襲の香川本鷹~奇策編・その3~

企画倒れか否か?

1ヶ月で完成というレシピに従えば失敗かもしれませんが、諦める前にもう暫く寝かせてみようと、ささやかな抵抗を試みました。

幸い日持ちがする物なので、急いで売る必要は有りません。

畑仕事が忙しかった事も手伝って、そのまズルズルと3ヶ月が経過。

いい加減に結論を出す時が来ました。
再度のテイスティングです。

1ヶ月物と比べたら、泡盛の色も大分変わっていました。
さて、肝心のお味の方は…?

辛いは辛い。でも充分ではない。
それが僕の正直な感想でした。

うーん、どうしたものか…( ´~`)

もちろん、自分が納得出来ない物を売りに出す訳には行きません。
ただ、いつまでも在庫の山に自宅を占拠されたままにはしたくないという気持ちも有りました(苦笑)

ならばいっそ、志々島に来た人達に無料で配ってしまうのはどうだろう?

残念な事ですが、唐辛子が無駄になるよりは良いと思い、そう決断を下しました。

こうして、コーレーグースを置いて貰う相談をする為に島の休憩処「くすくす」へ出向き、僕の意向を伝えました。

が、その場に居合わせた島のご婦人方に味見をして貰った所、予想外の反応が返って来ました。

「普通に辛いよ」
「悪くないじゃない、売ればいいのに」

そんな風に言われると、自分の記憶を美化し過ぎていたのか?と思い始めました。

初めて沖縄そばを食べた時、加減が分からず沢山コーレーグースを入れて、酷く辛い思いをしました。

その記憶が鮮明に残っていたせいで、実際よりも上のレベルを目指していたのかもしれません(^_^;)

最終的には、サンプルを置いて試食(試し舐め)して貰い、納得して買ってくれるならそれで良いかなと考え直し、晴れて売り出す事となりました。


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お値段はこちら!
大ビン…380円(税込)/内容量110g
小ビン…280円(税込)/内容量55g

いずれも、1本売れたら100円の利益が上がるという価格設定です。
水道光熱費は計算出来ないので実際の利益はそれ以下ですが…多くを望んではいけません。

ECサイトで売る事も可能でしたが、送料が本体価格の2~3倍掛かるので見送りました。
「そんなもん誰が買うんだ!?」と(苦笑)

よって、志々島の休憩処「くすくす」のみでの販売としました。
お陰様で、置いて直ぐに4つ売れました(^_^)v

が、しかし…!

程無くして新型コロナウィルスによる非常事態宣言の発令。
そして、志々島への渡航自粛要請も出されました。

これ自体は、僕にとっても島にとっても有難い措置ですが、それに伴い「くすくす」も現在は休業しています。

結果として、コーレーグースは売場を失ってしまいました(*_*)

志々島だけで年内に売り切るのはもはや不可能なので、近隣で商品を置かせて貰えるお店が無いか探してみようかな~とは思っています。

ともあれ実験的に作った商品なので、売れ残ったらその時はその時と割り切っています。

今回の労力を考えると、二度と作らない可能性が高いです。

幻の唐辛子で作ったコーレーグースもまた、幻の商品として語り継がれる事でしょう(笑)

第95話.逆襲の香川本鷹~奇策編・その2~

大小いずれの瓶にも、別売りのキャップを取り付けます。

クルクル回して締めるのではなく、瓶にハマるまで思い切り押し込むタイプです。


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打栓器という機具を使えば楽に取り付けられるそうですが、そんな物を買う余裕は無し。

また、お湯に浸けるとキャップが柔らかくなってハメ易いとも聞きましたが、いちいちお湯を用意するのは面倒だったので、体重を掛けて力ずくで取り付けました(笑)

こんな作業でも数が多いと疲れるものですが…一度では済まされませんでした。

何故なら、暫く時間が経つとタップリ入れたはずの泡盛が目減りしていたからです(*_*)

要するに、唐辛子が泡盛を吸うんですね(^^;)

内側に空洞が有るので、結果だけ見れば「ああ、なるほどな」と思えますが、事前にそうなるとは予期していませんでした。

しかも、一旦瓶詰めを終えた大瓶・小瓶のコーレーグース殆んど全てで同様の現象が(~_~;)

唐辛子が泡盛に全部浸かっていないと、殺菌効果が不十分になりかねない為、それら全てのキャップを外して泡盛を足す必要に迫られました。

これが本当に大変で、キャップを外すには沸騰したお湯で温めないと先ず無理。
ちょっとでもぬるくなると、キャップはビクともしません。

お湯を沸かすのが面倒でそれを強引に外そうとしたせいで、爪を割ったり内出血したりして、数日間指をまともに使えませんでした(苦笑)

力ずくではどうにもならないと悟り、お湯を沸かしてはキャップを外して泡盛を補充するという地道な作業を…実は2~3周繰り返しました(^^;)

正に血の滲む思いで、今度こそ瓶詰め作業は終了。

後は1ヵ月寝かせれば、コーレーグースの完成です!

細かい事を言えばその間にも、印刷したラベルをカッターで切り分けて、剥がしにくい台紙からシールを剥がし、瓶の表裏に貼るという地味で時間の掛かる作業も行いました…。


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かくして1ヶ月が経過。

1月の上旬にドーンと発売しようと企てていたので、実はこのブログも昨年末の内に書き上げていました(笑)

しかし、出来栄えを確かめようと味噌汁に入れて味見してみた所…。

うーん、あんまり辛くない( ´~`)

そんな筈はないと多めに加えてみても、結果は変わらず。
何故?どうして!?と自問自答しました。

これは自己分析ですが、唐辛子で最も辛いのは種の周りの部分(胎座)です。
要は、唐辛子の数が多ければ多いほど胎座の数も増えるのであって、小さな島唐辛子ならそれを数多く投入出来る訳です。

一方で本鷹は実が大きい為、小瓶に詰められる数には限界が有り、充分な辛味が抽出されなかったのでは?と考えました。

商品を開発する場合、試作品を作ってそれで問題無ければ大量生産に踏み切る、というのがセオリーでしょう。

ただ、年末に思い付き年内で全てを終わらそうと考えた僕に、そんな時間は残っておらず。

何もかも承知の上で、見切り発車した訳です。

誰も思い付かなかったと言うか、コーレーグースを作るのに本鷹は向かないと、皆分かっていたのかもしれません(苦笑)

完全な企画倒れだろうか?
最悪の事態も覚悟しなければならない。
そう思いました。

まだつづく

第94話.逆襲の香川本鷹~奇策編・その1~

皆さんは「コーレーグース」をご存知でしょうか?

意外と知らない人が多いみたいなので説明しますと、沖縄で古くから使われるピリ辛調味料で、島唐辛子泡盛に浸け込んだ物です。

沖縄そば屋に必ず置いてあって、数滴垂らしたら充分という辛さです。

昨年取り組んで来た香川本鷹の乾燥が失敗続きで、大量廃棄を余儀なくされた事はお話した通り。

でも、せっかく作った唐辛子をどうにかして人様の元へ届けたい。
諦めの悪い僕がそこに居ました(笑)

そして、乾燥させずに日持ちさせる方法は無いものか?と考えに考えた結果、思い当たったのがコーレーグースでした。

で、ここからは昨年末の話です。
遡ってばかりでスイマセン(苦笑)

事情により12月前半の内にケリを付けたかったので、容器やパッケージデザインの検討などを一気に進めました。

材料はいたってシンプルです。
島唐辛子の代わりが、僕の作った香川本鷹。
沖縄県久米島産の泡盛・久米仙。
そして、志々島と同じ三豊市に属する仁尾町お酢をほんの少々。


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唐辛子は生でも良いみたいですが、1分だけ茹でます。
そうすることで変色を防げるとか?

ただ、赤い唐辛子が火を通したらオレンジ色になってしまったので、唐辛子感が薄れてしまうかなぁ…と思ったりもしました(^^;)

それを後は泡盛に浸けるだけなのですが、泡盛を使う事にもかなり悩みました。

出来れば香川県産の材料でまとめたい。
そう思って焼酎を物色してみたものの、アルコール度数はいずれも25度。

消毒・殺菌効果という意味では、30度の泡盛の方がより信頼出来る為、最終的に久米仙を選択した訳です。

ついでに言うと、香川産の焼酎でも三豊市で作られた物ではないし、だったらそこまで拘る必要は無いかな?と思ったりもしました。

かくして、志々島と久米島の異色コンビが誕生したのであります。

これまで誰も考えなかったと言うよりは、誰もそんなヘンテコな物に手を出さなかったと言う方が正しいでしょう(苦笑)

さて、使用する瓶は滋賀県の会社が製造している物を取り寄せました。

…が、思っていたよりも小さい(*_*)
正確には香川本鷹がデカイと言うべきなのかもしれません。

1瓶に10本は詰める予定でしたが、「あーでもない、こーでもない」とピンセットを駆使して唐辛子の向きを変えてみても、6~7本が限界。

特に、大きく曲がった唐辛子はスペースを取るので論外でした(^^;)


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唐辛子を1つでも多く使う事が目的なのに、これではお話になりません。

とは言え、ワンセット108本の瓶なので使わない訳には行かず、結局後から70本セットの大きいサイズも追加購入。

売れる保証も無いのに、2サイズ展開する事にしました(苦笑)

しかし、この瓶詰め作業が本当の苦難の始まりでした。

つづく

第93話.秘密の檸檬園~流浪編~

これまた遡って、3月上旬の話。
丘の上の土地・壇上(だんえ)の草刈りも終わったので、レモンの苗を調達する事にしました。

計算上は47本、植えられるだけ植えようと考えていました。

例によって、お世話になっている仁尾の農家さんを頼ったのですが…。

「難しいから止めておけ」と一刀両断(*_*)
どうしてもと言うなら10本だけ用立てても良いとの事でした。

その気になれば他所で苗を手に入れる事も可能ですが、専門家の意見に従って先ずは10本で様子を見て、1年間枯らさずに乗り切れたら苗を追加するという手も有るかな?と、心が傾きました。

時を同じくして、とあるプロジェクトの話が舞い込んで来ました。
それを試験栽培する場所として、壇上を使いたいというのが自治会長サンのお考えでした。

どうすべきか悩みましたが、予定より苗の本数も減ったし、個人的な計画を優先すべきではないと思い、壇上は譲る事にしました。

とは言うものの、僕もそのプロジェクトに大いに関わっているので、蚊帳の外に置かれる訳ではないという事だけ付け加えておきます(^^;

さてそうなると、苗を植える新たな場所を探す必要が有ります。

壇上に向かう登り坂の右手には笹が群生していましたが、そこも昔は畑だったから使ってみてはどうかと勧められました。

急な斜面なので日当たりは悪くないし、何より壇上が直ぐ近くなので、「秘密の檸檬園」の看板は下ろさずに済むかな?という想いも有り、そこを開墾する事に決めました。

ただ、笹は刈るよりも刈った後の片付けの方が大変(~_~;)
何日も掛けて、ようやく開墾を終えました。

準備の整った所で、苗を受け取って帰って来たその日の夜。

レモンを植えるのに「待った」が掛かりました。

話せば長くなりますが、一言で言うと「使って良いと思った場所がそうではなかった」という事です。

一度ならず二度までもレモンが行き場を失うとは…(ー_ー;)
これには流石に頭が真っ白になりました。

水に浸けておけば2週間は持つと言われましたが、前述のプロジェクトや唐辛子等、やる事が沢山控えているので、落ち込んでいる暇も有りません。

頭をフル回転させた結果、島に畑を持つ2人の方の顔が浮かび、駄目元でお願いしてみる事にしました。

幸い快く許可して頂き、2ヶ所それぞれに9本・1本と分けて苗を植える事が出来ました。


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ようやくこれで落ち着いたと安堵した…のも束の間。

1本だけ植えさせて頂いた方の地主さんから、植える場所を変えて欲しいという要望が(*_*)

これについては、他の木々との間隔を空ける為、遠慮会釈無く畑のど真ん中にレモンを植えた僕に落ち度が有ります(^^;

何処に植えたら支障が無いか、地主さんは一緒に考えようと言って下さいましたが、前述の通り事を急いでいた僕はその申し出を断り、今一度レモンを植える場所を探す事にしました。

我ながら、何て身勝手なんでしょう(苦笑)

最終的には別のセンパイ島民に泣き付き、宙ぶらりんだった1本もようやく安住の地へと根を下ろしました。

…たぶん(^^;


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結局レモンを植えさせて貰った場所は、いずれも「秘密感」の無い場所です。

今後、レモンの成長について報告する事が有るとしても、タイトルは一新してお目に掛かりたいと思います(苦笑)