せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第142話.ミシマサイコ~2021年中間報告~

昨年は大失敗に終わった薬用植物・ミシマサイコの栽培。

その振り返りは以前書かせて貰った通りですが、今回は現在の状況についてです。

2月下旬の種蒔きから梅雨明けまで、コンスタントに雨が降った為、割と順調に育っていると思います。

畑全体の内の半分は…。f:id:goumonkobura:20210810215726j:image

何故そんな事になったかと言うと、種蒔きとマルチの張り方が主な原因です。

2条蒔き(1畝に2列)にするサイコ専用のマルチが有り、今年はその効果を試す予定でした。

マルチを使うと雑草を抑制するだけでなく、サイコの根張りも良くなるんだとか。

とは言え、全面にマルチを張るのはシンドイので、畑の一部だけに使ってみるつもりでした。

マルチが手に入ったのは種蒔き機を借りたのと同タイミング。
機械は、使ったら直ぐに返却しなければならなかった為、マルチを張ったのは種蒔きの後でした。

写真の様に、マルチには予め穴が開いているので、それに合わせて種を蒔く必要があります。

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蒔き筋同士の間隔を何cmにすべきか?といった情報は、当然与えられていました。

が、それを意識し過ぎる余り、間隔が開き過ぎてしまうと言う結果に(*_*)

そこへ無理矢理マルチを張ったので、蒔き筋と穴の位置が一致せず、発芽を抑えてしまった訳です。

このままではイカンと思い直し、暫くしてからマルチを剥がしたものの、サイコが復活する事は有りませんでした。

そうした場所は、一畝丸ごとスカスカの状態だったりです(~_~;)

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土の良し悪しや日当たり等、上手く育っていない所には他の理由も考えられますが、マルチの失敗が一番大きいのは間違いありません。

最近になってサイコの関係者と話した結果、マルチを先に張ってからその穴の上に種蒔き機を走らせるのが良い、という結論に至りました。

が、それが出来るのも来年以降です( ´~`)

気を取り直して、ちゃんと育っているサイコにだけ目を向けると、摘芯の時期を迎えました。

これも前に説明した通り、薬になるのは根っこの部分。

地上部も種は買い取り対象となりますが、より根張りを良くする為、ある程度の草丈になったら先端をカットします。

2~3株だけならハサミでチョッキンで済む事ですが、この規模になると話は別です。

そこで、島の共有倉庫に眠っていたバリカンを用いて、一気に方を付ける事にしました。f:id:goumonkobura:20210810220005j:image
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草刈り機の先端に取り付けて使う物で、付けるとクソ重くなります(苦笑)

腕力を要しましたが、お陰で大幅な時間短縮にはなりました。

…と書いて終わりにしようと思った矢先、志々島にも台風が襲来。

根元からポッキリ折れたサイコも少なからず有りました。

まあ、こればっかりは諦めるしかないですね(^^;

第141話.瀬戸内海島巡りクルーズ

移住促進に取り組んで来た志々島合同会社がこの度改組し、㈱志々島ダイナミックスとなりました。

そのダイナミックスが今夏に企画したのが、「瀬戸内海島巡りクルーズ」。f:id:goumonkobura:20210731102412j:image

最初に志々島で大楠を見て貰い、Aプランは岡山県の大飛島(おおびしま)、Bプランは瀬戸大橋に程近い本島(ほんじま)でランチを食べるというツアーです。

…と、詳しくは下記の専用サイトをご覧下さい。
https://cruising.apage.jp/

先日はそのお手伝いで、Bプランのクルーズに同行しました。

船の舵は自治会長さんが取ります。
天気は曇り、参加者はお子さん含めて6名です。

お年を召した自治会長さんに代わり、志々島では僕が大楠までのガイドを務めました。f:id:goumonkobura:20210731102819j:image

二度と志々島には来ないだろうという前提?で、ゆっくりたっぷり大楠を堪能して貰っていると、帰り道で小雨がパラついて来ました。

これはイカンなぁと思いつつ、次の目的地・本島へ向けて出発。
志々島からは40分程度掛かります。

天気の心配をしていましたが…その周辺には青空が広がっていました(^_^)v

僕にとっては初めての本島。
冒頭の写真が当日の様子です。

一方で、初めてではないはずの自治会長さんですが、お昼を食べるカフェの最寄りとなる船着き場が分からず、右往左往(苦笑)

何処の島の港にも不文律が有り、他所から来た船が停泊して良い場所は決まっていたりで、意外とややこしかったりします。

そんなこんなで、ようやく本島に到着。
お昼の時間です。

肉と魚のいずれかの料理を選択する形でしたが、僕が選んだ肉料理は真ん丸のロールキャベツでした。

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さて、皆で頂きますをした丁度その頃。
暗雲が立ち込めて来ました。

程無くして雨が降り始めました。
風も強まって、やがて本降りに…。

本来は、眼前に瀬戸大橋を臨める絶好のロケーションのはずなのに、視界が真っ白です(*_*)

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ランチの後は、レンタサイクルで笠島集落を散策するというプラン…でした。
こういう歴史を感じさせる街並みです。
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(公社)香川県観光協会

しかし、カフェからは片道2kmの距離。
雨の中、歩いて行こうとする人は誰も居ませんでした(苦笑)

本島に滞在出来る時間まで目一杯待っても雨が止みそうもないと分かったので、お客さんらと相談した結果、早目に引き揚げる事となりました( ´~`)

お天気ばかりは誰のせいでもありませんが、企画側の立場で参加していると、何とも気の毒に感じてしまいました。

僕も笠島集落を見たかったし(笑)

旅は天候に左右される一種のギャンブルですが、もしご興味の有る方がいらっしゃれば、瀬戸内海のクルーズを楽しんでみてはいかがでしょうか?

今年は10月末までやっています。

第140話.ノーロープ有刺鉄線・鳴門金時デスマッチ~後編~

有刺鉄線を追加するか否かは一旦検討するとして、最後に自分が出入りする為の扉を付けて完成です。

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サクッと言いましたが、これも立派な大工仕事。
元々は無い物なので、木枠を作る所から始めて、そこに扉を取り付けました。

が、電気の使えるふもとの自宅で材料を切ってから運ばざるを得ない環境です。

で、いざ扉を持って畑に上がったら…幅が寸足ら~ず( ´~`)

途中で作業方針を変えたのに、測り直す手間を惜しんだ結果です。

そうと分からない角度から写真を撮りましたが、ホントは汚ならしく板を継ぎ足しています(苦笑)

さて、ここに来てようやくハウスの「中身」の話をします。

当初、断トツで甘くネットリとした食感が特徴と言われる安納芋を作りたかったのですが、この界隈(四国全般?)で普通に苗を探した場合、ほぼ鳴門金時一択との事だったので、手に入り易い金時を素直に選びました。

実を言うと、有刺鉄線を張るのに没頭する余り、定植直後に水を充分与えなかった為、枯れる寸前まで行き掛けました(*_*)

幾ら「外側」を頑張った所で、肝心の「中身」が無くなってしまっては元も子もありません。

それからは1日2回、朝夕と水やりを続け、どうにか金時は息を吹き返しました(苦笑)f:id:goumonkobura:20210721204705j:image

また、鳴門金時の畝を両側から挟む様に、唐辛子(香川本鷹)も植えました。

これもイノシシ対策の一環です。


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イノシシは唐辛子が苦手、と言う話をご存知の方も多いでしょう。

ただ、植わっているそのままで効果が有るのかは分かりません。

実を細かく刻んでこそ香りや成分が拡散して、イノシシ避けの効果を発揮するのでは?とも思いますが、それも含めた実験です。

要は、自分でやっておきながら有刺鉄線をあまり信用していないんですね(笑)

何せ、「うり坊」の存在は一切考慮していません。

大人のイノシシの体を見て、「この位なら間をすり抜けられないだろう」という想定で鉄線を張ったので、うり坊が来たら終わりです。

この上、うり坊をも通さない程の有刺鉄線を張る元気はもう有りません(苦笑)

なので今回は、有刺鉄線&唐辛子のタッグで勝負を掛けたいと思います。

さあ、果たして結果は如何に?

第139話.ノーロープ有刺鉄線・鳴門金時デスマッチ~前編~

お隣の粟島から、イノシシが泳いで渡って来たのが約2年前。

間違いなく出産もしているので、現在何頭のイノシシが志々島に棲み付いているのかは全く分かりません。

罠猟でちょっと捕まえた位では根絶が難しく、イノシシが好むサツマイモを作る人はすっかり居なくなりました。

そんな折、或るセンパイ島民が駄目で元々、イノシシに食われる覚悟でサツマイモの畑を始めました。

知り合いの農家さんが作る干し芋が人気を博していると聞いていた僕も、常々トライしたいなぁと思っていました。

丁度畑も空いていたので、一念発起。
サツマイモ栽培に手を出す事を決めたのでした。

ただし、僕は単なるダメ元ではなく、何処までやったらイノシシを防げるか?の実験を兼ねた取り組みです。
しっかり抵抗させて貰います(笑)

さて、これは高松の知り合いから聞いた話ですが、畑を板で囲って、その上に有刺鉄線を張り巡らした結果、イノシシが来なくなったとの事でした。

イノシシは障害物を乗り越える際、その縁(ふち)に前足を掛けるからだとか。

また、畑の様子が見えない様に目隠しするのも効果的だとは言われていますが、高台の畑なので目隠しの設置は金銭的にも労力的にも厳しいなぁと感じ、有刺鉄線メインでやろうと決めました。

畑は元々ビニールハウスだった為、フレームは残っており、そこに括り付ければ固定も出来るかなと考えました。

有刺鉄線は対岸のホームセンターで購入。
太さ1.6mm・長さ100mの物で、税込2千円程なので意外と安かったです。

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ホントは自分で撮った写真が有ったのですが、誤って消してしまった為、資料画像にて失礼します(苦笑)

ロール状になっているので、適当な棒を輪の中心に通し、クルクル回しながら鉄線を引き出します。

…とか言いつつ、その太さでもかなり丈夫で曲げにくく、扱いづらい物でした( ´~`)

この為に革手袋を買ったので、「アイタタタッ!」みたいな想いは殆んどせずに済みましたが、それは慎重に作業した結果なので、スピードは出ませんでした。

完全なる単純作業をノロノロと繰り返すので、なかなかメンタルを削られます。

それでもめげずに、先ずは地面を這わせる様にハウスをぐるりと1周。

穴を掘るのがヤツらの趣味?なので、地表付近が一番警戒すべき箇所です。

それからフレームの高さに応じて、横方向に鉄線を3~5列。
傾斜地に立っているハウスなので、一律とは行きません。

横だけでなく縦にも鉄線を張り、格子状にします。

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結局、300mもの有刺鉄線を使い切りました。

それでもまだ、「ここにも張りたいな…」と思える箇所が残っているので、買い足す可能性も有ります(苦笑)

第138話.スーパーフード

皆さんは「モリンガ」という植物をご存知でしょうか?

インド原産のワサビノキ科の植物で、「スーパーフード」「奇跡の木」と呼ばれています。

葉・花・鞘・根・茎など、全てが利用可能で捨てる所が無く、葉や若い鞘は食用、種をオイル抽出用とする為に世界各地で栽培されているそうです。

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90種類以上の栄養素と46種類の抗酸化物質を持つと言われ、特にその葉はビタミンCが豊富であり、鉄分であればほうれん草、カルシウムであれば牛乳、ビタミンAであればニンジンなど、基本栄養素を多く含むとされる素材を超える量を含んでいます。

モリンガの凄さはその栄養価に留まらず、様々な機能性を持つと期待され、研究が進められています。

例を挙げると、コレステロール低下、視力向上、血圧調整、抗うつ、免疫向上、抗加齢、便秘解消、解毒作用、食欲抑制、血糖コントロール、消化・代謝の促進、認知機能の向上…等などです。

それ以外にも、杉の約50倍の二酸化炭素を吸収するとか、水を浄化する作用まで有るとか(*_*)

「ホントにそんなに凄いの??」と疑われる方もいらっしゃるかしれませんが、研究者ではない僕は情報を鵜呑みにするだけです(笑)

モリンガの葉は生でも食べられますが、普通のスーパーでは先ず見掛けないでしょう。
仮に売られているとしても、お茶やパウダー等に加工された状態だと思います。

で、そんなモリンガを志々島でも作れるのか?という実験的な意味で、栽培してみる事にしました。

加工して売ろうというつもりはないです。
…今の所は(笑)

種はインターネットで購入しました。
値段は決して安くないです。

でも、種も食べる事が出来て、健康や美容効果が有るらしく、余った種はサプリ的に使えると考えれば相応の値段かなと思う事にしました。

ちなみに食べ方は、外の硬い殻を割り、中の白い部分を取り出して食べます。f:id:goumonkobura:20210701185615j:image

かなり強い渋味は有りますが、イノシトールという成分によって、水を飲むと甘く感じる不思議な物です。

今回はお試しなので、0.5アール程度の小さな畑を使います。

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肥料も要らないという話ですが、それを知ったのは畑作りの後だった為、元肥えとして鶏糞を施していました。

1ヵ所につき種を2~3粒ずつ、合計50ヵ所に蒔きました。

程なくして発芽。これがモリンガです。f:id:goumonkobura:20210701185721j:image
まだ小さいですが、独特な葉の形をしていますね。

こちらは今日撮った最新の様子です。f:id:goumonkobura:20210701185748j:image

暑さには強いはずなので、カラスに摘まれない限りは普通に育つんじゃないかと思います。

続きはまた、無事に収穫まで漕ぎ着けた時にでも。

第137話.三度(みたび)の本鷹~苗作り編~

過去2年は、地植えで唐辛子の苗を作って来ました。

大きくて丈夫な苗が出来るというのがその理由でしたが、雑草に埋もれてしまう過酷な環境だったせいか、期待する数の発芽は望めませんでした。

そこで今年は「教科書」に従い、セルトレイやポットを使った地道な?苗作りに挑戦してみました。

先ずは種を発芽させる為、セルトレイに種を蒔きます。

「脱落者」が出るのを見越して千粒以上蒔きましたが、ちっこい種を1エリアに1粒ずつ入れて行くので、なかなか骨が折れるものでした。

播種直後は小まめな水やりが必要なので、利便性を考えて、家の庭に簡易ビニールハウスを作りました。

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ビニールシートは、昨年強風で吹き飛ばされたハウスで使っていた物です(苦笑)

発芽温度というものが有るので、3~4月に発芽させるにはやっぱり温めないといけません。

ただ、真ん中に長い竹を2本渡しただけの手抜きハウスなので、雨が降るとたわんでビニールとセルトレイとが密着して芽を圧迫する、というお粗末な出来でした(^^;

本葉が2枚付いたら、ポットに植え替えです。f:id:goumonkobura:20210621165658j:image

このまま庭で続けたいのは山々でしたが、如何せん土が無い為、高台の畑へ引っ越しせざるを得ませんでした。

最初、トレイから苗を上手に取り出す方法が分からず、せっかく発芽した物をずいぶん駄目にしてしまいました(苦笑)

で、ここからは常温の野ざらしです。f:id:goumonkobura:20210621165956j:image
本葉10枚以上が定植の目安ですが、それもあって成長に時間が掛かり、結局は6月まで待つ事になりました。

地植えに比べると小さくて、正直頼りない感じです。

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それでも時期的に限界なので、定植に踏み切りました。

この梅雨の内に大きくなってくれないと、夏の暑さには耐えられないでしょう。

で、順調に育った前提ですが、今年こそは水やりせずに育てようと思います。

水をやらない方が辛い唐辛子になると聞いていたものの、昨夏は一月ほど雨の降らない日が続き、枯れては元も子もないと、必死に水をやってしまいました。

本来はワラを敷いたりして保湿に努めるべきですが、そうした事を一切行えなかったので尚更です。

調達に乗り出したのが遅く、今回もワラは手に入りませんでした。
でも、知り合いを頼ってどうにか「もみ殻」は頂く事が出来ました。

もみ殻を畑全体に撒いて、定植作業は終了。f:id:goumonkobura:20210621170123j:image

ここからは如何に水やりを我慢できるか?
我慢比べです。

第136話.右肩下がり

志々島で昨年、90代のおばあちゃんが亡くなりました。
もちろん残念な事ですが、年齢を考えれば大往生と言っても良いでしょう。

これにより島民は19人。

更に先月、2人の男性が島を去りました。
どちらもいわゆる「移住組」で、対岸の町の同じ職場に勤めていました。

1人は40代後半(以下、Aさん)で、移住してほぼ2年というタイミングでした。
もう1人は60代半ば(以下、Bさん)で、5年ほど島に住んでいました。

志々島には仕事が無いので、収入を得るには出稼ぎに行くのが近道です。

しかし、定期船のダイヤの都合上、朝早くに島を出て、普通よりも早く仕事を終えて夕方前には帰らないといけません。

出稼ぎするには不便この上無い環境で、メリット全く無いでしょうね(苦笑)

ただ、Aさんが島を出た理由はそれだけではありません。

Aさんは、島内でのボランティア活動や行事を煩わしく感じていた様です。

町内のゴミ拾いや神社の草刈り、年2回の大きなお祭り等が挙げられます。

特にAさんの場合、島に移住する前後でトータル1年ぐらい仕事が出来ない状況が続いていた為、お金にならない事に時間や労力を奪われるのが歯痒く感じたのではないでしょうか。

僕も東京で独り暮らしをしていた頃は、アパートの隣人の顔や名前すら知りませんでした。

当然、町内会や自治会なんて物とは無縁で、そうした地域活動に巻き込まれていたら、面倒臭がっただろうなぁと想像出来ます。

でも、縁もゆかりも無い土地にやって来て住まわせて貰っている今は、「郷に入れば郷に従え」の精神で、出来る限り歩み寄るのがマナーだと思っています。

はい、優等生ぶってゴメンなさい(笑)

また、Aさんにはお年寄りからの「期待」も重荷になったかもしれません。

Aさんは釣りが趣味でした。
釣りをしてのんびり過ごすつもりだったのに、「アレして欲しい、コレして欲しい」と頼まれる始末。

島に来たばかりという立場上、断り切れない事が多々有ったと思います。

想い描いていた暮らしとのギャップに、頭を悩ませている様にも見えました。

志々島で40代と言えば、バリバリの若手です。
高齢者ばかりの過疎地に若者がやって来たら、期待するなと言う方が無理な話です。

田舎への移住を考えている方は、そういう面が有る事も頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。

一方、Bさんは人間関係が上手く行っていなかった様子で、島に居るのが窮屈そうに見えました。

一人で思い切った決断が出来るタイプの方ではありませんでしたが、Aさんが島を出ると聞き、我が意を得たりと追従したんじゃないかと思います。

…と、色々と知った風な口をききましたが、島を出る理由を二人から直接聞いた訳ではありません。

これまで見聞きした情報を元に、僕が勝手に推理しただけの話です。
もちろんそこには本人達の言葉も含まれているので、大きくは間違っていないと思います。

でも、100点満点の正解とは言いませんので、悪しからず。

最後に、今回の件についての感想を述べます。

先ず、お二人は良い選択をしたと思います。
やり直すなら早いに越した事は無いです。
加齢は待ってくれませんからね(笑)

それと、島内で何か一緒に取り組んでいた訳でもないので、僕個人としては特に影響無いです。
どうぞお達者で、の一語に尽きます。

僕もこの先、何を考えどの様な選択をするか分かりませんが、島で暮らして行ける様、まだもう少し粘りますよ。