決して順調とは言えないまでも、育つには育っている僕の香川本鷹。
が、収穫・乾燥という今後の工程についての知識が乏しく、色々と不安を感じていました。
そこで、本鷹復活の立役者の一人である高田さんという男性に会う為、丸亀市の手島(てしま)を訪ねる事に決めました。
が、当の高田さんはゲストハウスの運営までするお忙しい方で、8月に手島を訪ねる予定が延びに延び、この9月にようやく会える運びとなりました。
手島までは丸亀港から船で向かうルートが有りますが、船だけでも片道1時間程度。
そもそも、丸亀へ行くにも結構時間が掛かります。
そこで僕は、志々島から直接船で手島に行くのが近道だと考え、自治会長さんから漁船を借りて手島へ向かう事にしました。
スピードの遅い漁船では、1時間前後掛かるのでは?というのが大方の予想でした。
ちなみに手島は、志々島から見て真北の方角で、香川と岡山の中間に位置します。
しかしこの日は、台風15号が関東に向かって北上中。
四国にも多少の影響が有り、風速は3~4mという予報でした。
同程度の風の日に、定期船や海上タクシーに乗った経験は有りますが、いずれも人の操縦する船に乗っていただけ。
ただ、自分一人でその波風に挑むのは、これが初めてです。
しかも、今回の様な長距離航海も初めて(^_^;)
なので、少なからず覚悟はしていたつもりです。
が、いざ海へ出てみると…波の激しさは想像を越えていました(*_*)
漁船は操縦席(正確に言うと席は無いですが)を除いて囲いが無い為、海上タクシー等に比べるとかなり無防備で怖さは倍増します。
真横から波をまともに受けると転覆の恐れが有るので、波に対して船を斜め方向に走らせようと努めたり、島陰に入って風を凌いだりと、死なない様に試行錯誤しながら、北へ北へと向いました。
そして、命からがら手島の港に入港!
…が、まだまだ操船技術が未熟なので、波の強い状況下で船着き場に着岸するのが難しく、何だかんだで15分以上格闘する羽目に(ー_ー;)
こうして遂に、手島への上陸を果たしました(T_T)
普通に1時間立ちっ放しで操縦するだけでも疲れるのに、荒波との闘いで神経も磨り減らし、疲労困憊とはこの事です(苦笑)
「家に帰るまでが遠足だ!」という名言が有りますが、「現地に着くまでも遠足だ!」という言葉も新たに歴史に刻まれました(嘘)