せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第72話.香川本鷹始めました~手島修行編・その2~

先ず始めに、ちょっとだけ手島をご紹介します。

地図で見た限り、面積は志々島の5~6倍。
島の中央部に平地が広がり、東西を結ぶ道が横断しています。
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島民は現在25 or 26名?(高田さん情報)
今年、30代の陶芸家4人が移住して来て、島おこしの為に様々な活動をしているとか。

志々島同様、お店は一つも無いですが、悔しい事に自動販売機は有りました(笑)
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それと、高田さんが管理する廃校を利用したゲストハウスも在ります(格安!)
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さて、ここからが本題。

高田さんの畑では現在、約2千株の唐辛子を栽培しており、収穫して乾燥させるとおよそ200kgになるとの事でした。
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四国本土に住んでいれば生で売る手も無い訳ではないですが、離島となると乾燥させて日持ちする様にするのが常套手段です。

そしてここで、如何に自分の育て方が間違っているのかを思い知らされました( ´~`)

先ず高田さんの畑では、株間も畝間(うねま)もかなり狭く植えられていました。

株が密集していれば、自身の葉っぱが地面に影を作り、水も乾きにくくなるそうで、実際高田さんは株が大きくなってから水をやっていないとの事。

また、お互いが支えになり風避けにもなって、強風でも倒れにくいという利点も。

一方僕は、農業試験場?が作った手引きに従って畑作りをしたのですが、株間は50cmで畝幅・畝間は共に60cmとした為、日照りにも強風にも弱い畑になってしまいました(^^;)

が、そもそもの問題は苗作りにあります。

熱心な読者の皆さんならご存知でしょうが、草むらの中から発掘しなければならない環境で育った苗が、丈夫に育つ訳がありません(苦笑)

植え替えはしたものの、充分成長しない物やあっさり枯れてしまう物も少なくなかったです。

高田さんの所では、農電ケーブルを用いた電熱温床で苗を夜間も温めているそうで、そういった所でも生育に大きな差が出たのだと思います。

さて、一番の課題は前述の乾燥です。

天日干しをした後で乾燥機に掛ける様な話も聞いていましたが、高田さんの所では機械だけで乾燥を行っているとの事。

100kg分を一気に乾燥させる事が出来る代物で、40度と50度で合計50~60時間も加熱するのだとか(*_*)
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天日干しは手間も時間も掛かるし、上手く乾燥させるのが難しいからだそうです。

高田さんの唐辛子作りは行政と組んでのプロジェクトだったので、機械は補助金で購入したとの事です。

今年は間違いなく沢山の収穫は望めないし、何処かで機械を借りれるとしてもコスト高になりかねないので、天日干しで乗り切ろうと思っています。

これを志々島に導入するには…幾つものハードルが有りますね(ー_ー;)

もっと早く手島に来れば良かったと悔やみつつ、再び荒海の中を帰って行きました(苦笑)