せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第87話.二度ある事は三度ある

先日、大きな物を買いに行きたかったので、自治会長さんから漁船を借りる事にしました。

船を使わせて貰う時は、事前にその日の風速や干潮・満潮の時間を調べておきます。

強風の日に海へ出ると危険だし、干潮時は船を出すのが難しいというのがその理由です。

さて当日の朝9時。
海を見た瞬間に「しまった…」と思いました。

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※別日に撮影したイメージです。

 

干潮時刻は過ぎていましたが、まだ殆んど潮が満ち始めておらず。
どうやら、webページの潮汐表を読み誤った様です(*_*)

干潮の船出には、苦~い思い出が有ります。

一度は浜に乗り上げ、一度は錨(いかり)の綱をスクリューに巻き付けて、身動きが取れなくなりました。
いずれも、水深が浅い時に起こり易いトラブルです。

出発時間をズラす事も考えたものの、対岸の港で人と待ち合わせをしていたので、三度目の正直とばかりに船を出す事に決めました。

レバーを前進や後退に入れるとプロペラが回る仕組みですが、直ぐに動かすと隣接する船の錨綱を巻く恐れが有る為、ニュートラルのまま手で押して船を出します。

また、船を係留する桟橋付近からちょっと離れただけで水深が浅くなるので、船を向ける方向にも注意が必要です。

…と、理屈は分かっているつもりでしたが、船を出して直ぐに動きが止まった事に気付きました。

エンジンをふかしても動かない( ´~`)

最初は浜に乗り上げたのかと思いました。

船上からでも床板を外すと、船底の様子を見る事が出来ます。

舵(かじ)が海底の砂地に乗っている(埋まってる?)様にも見えたので、舵を一旦持ち上げてから前進・後退を試みても、やっぱり駄目。

まさかと思い、スクリューの方を見てみると…。

錨綱がグルングルンに巻き付いているではありませんか!Σ(×_×;)!

干潮で足が着く程度の水深でしたが、スクリューは完全な船底。

手やフック付きの棒で外そうとしても、ビクともしません。

真冬の海に潜るしかないのか!?

でも、潜った所で上手く外せる自信は全く有りませんでした(~_~;)

考えた末、自治会長さんに携帯で助けを求めたのであります(T_T)

あれこれ道具を使い、試行錯誤して頂いた事で綱は多少解けましたが、海上ではそれも限界。

下の写真の様な場所に船を泊めて次の干潮を待ち、巻き付いた綱を取るしかないという結論でした。


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代わりに小舟を貸してくれてそのまま僕を送り出し、自治会長さんが最終的な解決に当たってくれました。

有難くも心苦しい気持ちで一杯でした(^^;

干潮時の出航を避けるのが得策ですし実際そうして来ましたが、それによって当時の記憶や感覚が薄れてしまい、失敗した経験を生かせなかった訳です。

開き直るつもりは無いですけど、こうなったら迷惑を掛ける覚悟で何度でもトライして覚えるしかないと思っています。

…なんて事を考えていたらその数日後、久し振りの漁に同行して、そこでも網を船のスクリューに巻いてしまいました(*_*)

幸い大事には至りませんでしたが、やっぱり船は怖いです(苦笑)