皆さんは「コーレーグース」をご存知でしょうか?
意外と知らない人が多いみたいなので説明しますと、沖縄で古くから使われるピリ辛調味料で、島唐辛子を泡盛に浸け込んだ物です。
沖縄そば屋に必ず置いてあって、数滴垂らしたら充分という辛さです。
昨年取り組んで来た香川本鷹の乾燥が失敗続きで、大量廃棄を余儀なくされた事はお話した通り。
でも、せっかく作った唐辛子をどうにかして人様の元へ届けたい。
諦めの悪い僕がそこに居ました(笑)
そして、乾燥させずに日持ちさせる方法は無いものか?と考えに考えた結果、思い当たったのがコーレーグースでした。
で、ここからは昨年末の話です。
遡ってばかりでスイマセン(苦笑)
事情により12月前半の内にケリを付けたかったので、容器やパッケージデザインの検討などを一気に進めました。
材料はいたってシンプルです。
島唐辛子の代わりが、僕の作った香川本鷹。
沖縄県久米島産の泡盛・久米仙。
そして、志々島と同じ三豊市に属する仁尾町のお酢をほんの少々。
唐辛子は生でも良いみたいですが、1分だけ茹でます。
そうすることで変色を防げるとか?
ただ、赤い唐辛子が火を通したらオレンジ色になってしまったので、唐辛子感が薄れてしまうかなぁ…と思ったりもしました(^^;)
それを後は泡盛に浸けるだけなのですが、泡盛を使う事にもかなり悩みました。
出来れば香川県産の材料でまとめたい。
そう思って焼酎を物色してみたものの、アルコール度数はいずれも25度。
消毒・殺菌効果という意味では、30度の泡盛の方がより信頼出来る為、最終的に久米仙を選択した訳です。
ついでに言うと、香川産の焼酎でも三豊市で作られた物ではないし、だったらそこまで拘る必要は無いかな?と思ったりもしました。
かくして、志々島と久米島の異色コンビが誕生したのであります。
これまで誰も考えなかったと言うよりは、誰もそんなヘンテコな物に手を出さなかったと言う方が正しいでしょう(苦笑)
さて、使用する瓶は滋賀県の会社が製造している物を取り寄せました。
…が、思っていたよりも小さい(*_*)
正確には香川本鷹がデカイと言うべきなのかもしれません。
1瓶に10本は詰める予定でしたが、「あーでもない、こーでもない」とピンセットを駆使して唐辛子の向きを変えてみても、6~7本が限界。
特に、大きく曲がった唐辛子はスペースを取るので論外でした(^^;)
唐辛子を1つでも多く使う事が目的なのに、これではお話になりません。
とは言え、ワンセット108本の瓶なので使わない訳には行かず、結局後から70本セットの大きいサイズも追加購入。
売れる保証も無いのに、2サイズ展開する事にしました(苦笑)
しかし、この瓶詰め作業が本当の苦難の始まりでした。
つづく