出来上がった垂下連(すいかれん)は、沖合いまで運んで養殖筏に吊るします。
3人居たバイトも、他の2人は別の用事で離脱した為、何も知らないオジサンが1人だけ取り残されました(笑)
さて、こちらが養殖筏です。
足場の間に張られたロープに垂下連を結んで吊して行きます。
その結び方が独特で、結ぶと言うより玉を作って輪に通すだけと言うか…言葉で表現するのはちょっと難しいです(^^;
とにかく、分かってみればとても簡単な結び方ですが、漁師さんはパパッとやってしまうので、お手本を見せて貰っても目が追い付かず。
飲み込みの悪さには定評が有る僕は、ここでも大苦戦しました(苦笑)
出来る様になってからも同じ作業をひたすら繰り返す為、ついつい同じ姿勢を取り続けてしまい、足の筋肉がおかしくなりました(~_~;)
でも、実際に吊り下げる作業をやってみて、ようやく垂下連を作る時に言われた事が理解出来ました。
遊び(余し)が有り過ぎると無駄が出来るし、少ないと結ぶのが難しくなる。
自分で作った不出来な物も混ざっていたでしょうが、「何だよ、これじゃ結べねーよ!」とか心の中で悪態を吐きながら作業をしていました(笑)
一番辛かったのは、既に吊り下げてあった垂下連を別の場所に移動させる作業でした。
重くて長い垂下連を水上に引っ張り出す訳には行かず、ひたすら足場やロープの下をくぐらせてくぐらせて、目的の場所まで持って行かなければなりません。
その為、しゃがんだまま腰をくの字に曲げた状態での作業を余儀無くされましたが、これは腰痛持ちにとって最も良くない姿勢。
かなりのダメージを受けました(苦笑)
また、丁度この頃は毎日の様に強風が吹いていました。
ただでさえ足元が不安定なのに、風にあおられてバランスを崩される事もしばしば。
それでも、一度も海にズボッとハマらず最後までいられたのは、ちょっと自慢です(笑)
2~3日掛けて、吊り下げ作業も終了(^_^)v
今回は携わりませんでしたが、実際は牡蠣の種付けに始まり、剥き身にして出荷するといった作業も有る訳です。
それら、牡蠣の養殖に関する一連の作業を基本的には年2回。
更にはタコ壺漁・フグの養殖・食堂までやっているんですから…本当に漁師さんは働き者です(笑)
ともあれ、海での仕事の過酷さ・危険さを身を以て知る、貴重な経験となりました。