せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第115話.竹取物語

「お金になるからやってみたら?」というセンパイ島民の言葉を受け、10月からグリンピース(えんどう豆)の畑を始めました。

耕して畝立てして、畑作りはいつもの通りですが、一つ違うのは支柱立ての作業です。

グリンピースは大きくなると「つる」が伸びて来るので、それが上手く絡み付いてくれる様な網(ネット)を張る必要が有ります。
その網をぶら下げる為の支柱です。

島の方々を見習い、竹を駆使して作ってみようと考えたのですが、かなり大変な事になるだろうとは予想していました。

しかし実際は…予想を遥かに超えるシンドさでした(苦笑)

先ずは竹の切り出しです。

志々島には何ヵ所か、竹林が在ります。f:id:goumonkobura:20201113183543j:image
詳しい事は分かりませんが、畑や宅地だった所に勝手に竹が生えて、結果的に林になってしまったのが殆んどだと思います。

とにかく、竹に不自由する事はありません。

その中で比較的グリンピース畑に近く、真っ直ぐな竹が多い場所を選びました。

が、それでもやっぱり曲がっていたり太かったり細かったりするので、適切な竹を探さないといけません。

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柱に使う竹は210cm 、横に渡す竹は350cm前後と決めました。

で、竹を切るだけならまだしも、そこから邪魔な枝を取り除く必要が有ります。f:id:goumonkobura:20201113183708j:image

枝の付け根・斜め下からノコギリで切り込みを入れ、下向きに力を加えればポキッと綺麗に枝が折れます。
これは粟島のお年寄りから教わりました(  ̄▽ ̄)

ただ、1本の竹に15~20の枝が付いているのはザラなので、かなりの時間を要します。

加えて、柱として使う竹は地面に突き刺す為に、先端を尖らす加工も行います。
いわゆる「竹やり」ですね。

そして最後は、それらの竹を担いで高台の畑に運びます。

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と、ここまではあくまで「資材の調達」。
ここからが本題の支柱立てです(苦笑)

しかし、脚立に乗ったまま長い竹を横に渡して結んだりと、一人では厄介な作業が多く、なかなかはかどらず( ´~`)

最初にお試しで、畑の横幅の約半分・7m程の畝に支柱を立てましたが、畝1本だけで1.5~2日も掛かりました(~_~;)

計算上、そのペースだと半月は掛かるし、モタモタしてたらグリンピースが伸びてしまうと思い、それからは全てに優先してこの作業を進めました。

でも、延々と同じ作業の繰り返しで、正直心が折れそうになりました(^^;

それでもどうにか、グリンピースの種を蒔いた3つの畑、全てに支柱を立てました。f:id:goumonkobura:20201113183825j:image

馴れも有ってペースアップ出来たのか、結果的には10日間で出来ました。

多くの時間と労力を費やしたので、何か一つの建築物を造り上げたかの様な気分です。

果たして、全部で何本の竹を切ったのか?
具体的な数字を言った方が伝わるとは思いますが…数える気にもなりません(苦笑)

ちなみに、立てた支柱に網を掛ける作業が残っているので、まだ完成ではありません。

それも結構大変かも?…という気がする今日この頃です(^^;