せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第118話.イノシシ猟!~解体編~

前回に引き続き、綿花の話を…するつもりでした。

が、よりタイムリー且つ、皆さんにとって興味深いであろう出来事が有ったので、内容を変更してお送りします。

さて先日、志々島でイノシシが捕まりました。

連絡を受けてから現場へ急いだものの、あと少しの所で「パーーーン!」という銃声が辺りに響き渡りました。

お隣り・粟島の猟師さんは銃を扱える為、仕止める時には応援をお願いするのですが、到着が早かったみたいです(^^;

それでも即死ではなく、僕が着いた時にはまだ足をバタバタさせていました。f:id:goumonkobura:20201213212501j:image

体重が約30kgのメス。
もっと重そうにも見えました。

実を言うと、先月末にもイノシシが捕まっています。
僕は都合により立ち会えませんでしたが、その時は今回の倍の大きさ・重さだったとか。

狩猟免許を取得したセンパイ島民が初めて罠を仕掛けたのが、つい3週間程前の事。

そこから僅かな期間で、2頭ものイノシシが捕まったのでした。

かなりのハイペースですが、こんな事はもう無いだろうと粟島の猟師さんも言っていました(笑)

罠については第83話で説明済みなので、そちらをご覧下さいm(_ _)m
https://goumonkobura.hatenablog.com/entry/2020/01/14/160424

イノシシが捕まったのは島の高台。
それを港まで運び下ろしてから、「解体」を行いました。

前回見て覚えたと言う自治会長さんが、首を切り落とし、お腹を開いて内臓を引きずり出し…。

どうせブログには上げられないと思い、写真は撮りませんでした(苦笑)

そして、食べられそうな部位を切り分けて行きます。
トータル1~2時間は掛かったでしょうか。

何事も経験と、僕も足を2本だけ切らせて貰いました。

「原形を留めた大きな動物を切り刻むってどんな心境だろう?」と想像した事は有りますが、実際やってみたらそこまで心は痛みませんでした。

それは決して、畑を荒らす憎い存在だからではなく、結局はトドメを刺していないからだと思います。

これがもし、鳴き叫ぶイノシシの喉笛をかっ切るとなったら…。
出来る自信は、まだ無いです(~_~;)

頭と内臓、蹄(ひづめ)付近や毛の生えた部分は食べられないので、海岸に穴を掘って埋めました。

解体後は肉の分配です。
とか言って、昨日の今日なので希望者は少なかった…(^^;

これまで猪肉を食べた事が有ったか否か、正直記憶に無いです。
なので、取り敢えず初めて食べたという事にします(笑)

肉の見た目はこんな感じ。f:id:goumonkobura:20201213212542j:image

スペアリブ的な所も頂きました。f:id:goumonkobura:20201213212604j:image

元々、鶏肉を買って来てホワイトシチューを作ろうと考えてましたが、せっかくなので猪肉を使ってみる事に。

普通に焼いて食べたら堅かったと聞いていたので、包丁の背で叩き、酒・醤油に浸け込んで、表面を焼いてから20~30分煮て…と、しっかり保険を掛けました(笑)

さて、そのお味は?

f:id:goumonkobura:20201213212631j:image

赤身も脂身も、口の中でホロホロとほどける様な柔らかさ。
食肉全般、子供の方が美味しいとよく聞きますが、例外ではありませんでした。

まあ、東京に居る人の方が逆にジビエに詳しかったりするでしょうから、食レポはこの位にしておきます(笑)

一組の親イノシシから一度に平均5頭の子供が産まれるそうです。
捕らえた2頭を差し引くと、志々島には最低でもあと5頭はイノシシが存在すると推測されます。

5頭…。

食べ切れるかな?(笑)