せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第134話.Win-Winな関係?~前編~

これまで志々島では、主に1人の方がヤギをまとめて世話していました。

それが先日、今年の初めに生まれた子ヤギ達が全て里子に出され、更には残った4頭の内、2番目に大きい雌ヤギのナナも他所に貰われようとしていました。

はい、これがそのナナです。

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そしてこの機を境に、希望する島民が個々にヤギを飼う様になるとの事。

1人で複数頭のヤギを世話する大変さは理解出来たので、それ自体は良い決定だと思いました。

と同時に、自分の自由になるヤギが居ても良いのでは?という考えがポッと浮かびました。

家の周辺や畑への道中など、雑草が繁茂する時期です。

草刈り機を使えば燃料代は掛かるし、木の根元や石段・石垣の近く等は機械で刈るのが難しかったりもします。

ヤギを使えば、お金も労力も掛けずにそうした雑草を駆除出来ると思った訳です。

一方で、初期のブログでヤギとはなるべく関わりたくないと宣言した通り、今も苦手な気持ちに変わりはありません。

時々ヤギの世話を手伝う事も有りましたが、小柄な奴でも引っ張る力は恐ろしく強く、坂を連れて下りる際に命を落としかねない危険な目にも遭いました。

そもそも、犬や猫すら飼う事無く生きて来た為、動物を抱っこしたりするのは無理です(苦笑)

何より、ペットを飼う事は命を預かる事に他ならないので、どんな動物であろうと責任重大です。

そんな風に様々な葛藤は有ったものの、それでもメリットの方が大きいだろうと判断し、ナナの引き渡し日が目前に迫ったタイミングで「待った!」を掛けたのでした。

単に「ヤギが可愛いから」という理由で飼う訳でない事は、ここまでの説明でご理解頂けたかと思います。

僕は雑草を食って欲しい。
ヤギは餌が食える。

お互いがWin-Winになるのを目標に、ヤギとビジネスライクな関係を築けたら良いなというのが僕の希望です。

ちなみに、自分のペットにする以上は何か面白い名前にしたいと思いましたが、元の名前からの急激な変化に耐えられない可能性も考慮して、「ナナ」から「菜々緒」への改名に留める事にしました(笑)


つづく