せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第139話.ノーロープ有刺鉄線・鳴門金時デスマッチ~前編~

お隣の粟島から、イノシシが泳いで渡って来たのが約2年前。

間違いなく出産もしているので、現在何頭のイノシシが志々島に棲み付いているのかは全く分かりません。

罠猟でちょっと捕まえた位では根絶が難しく、イノシシが好むサツマイモを作る人はすっかり居なくなりました。

そんな折、或るセンパイ島民が駄目で元々、イノシシに食われる覚悟でサツマイモの畑を始めました。

知り合いの農家さんが作る干し芋が人気を博していると聞いていた僕も、常々トライしたいなぁと思っていました。

丁度畑も空いていたので、一念発起。
サツマイモ栽培に手を出す事を決めたのでした。

ただし、僕は単なるダメ元ではなく、何処までやったらイノシシを防げるか?の実験を兼ねた取り組みです。
しっかり抵抗させて貰います(笑)

さて、これは高松の知り合いから聞いた話ですが、畑を板で囲って、その上に有刺鉄線を張り巡らした結果、イノシシが来なくなったとの事でした。

イノシシは障害物を乗り越える際、その縁(ふち)に前足を掛けるからだとか。

また、畑の様子が見えない様に目隠しするのも効果的だとは言われていますが、高台の畑なので目隠しの設置は金銭的にも労力的にも厳しいなぁと感じ、有刺鉄線メインでやろうと決めました。

畑は元々ビニールハウスだった為、フレームは残っており、そこに括り付ければ固定も出来るかなと考えました。

有刺鉄線は対岸のホームセンターで購入。
太さ1.6mm・長さ100mの物で、税込2千円程なので意外と安かったです。

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ホントは自分で撮った写真が有ったのですが、誤って消してしまった為、資料画像にて失礼します(苦笑)

ロール状になっているので、適当な棒を輪の中心に通し、クルクル回しながら鉄線を引き出します。

…とか言いつつ、その太さでもかなり丈夫で曲げにくく、扱いづらい物でした( ´~`)

この為に革手袋を買ったので、「アイタタタッ!」みたいな想いは殆んどせずに済みましたが、それは慎重に作業した結果なので、スピードは出ませんでした。

完全なる単純作業をノロノロと繰り返すので、なかなかメンタルを削られます。

それでもめげずに、先ずは地面を這わせる様にハウスをぐるりと1周。

穴を掘るのがヤツらの趣味?なので、地表付近が一番警戒すべき箇所です。

それからフレームの高さに応じて、横方向に鉄線を3~5列。
傾斜地に立っているハウスなので、一律とは行きません。

横だけでなく縦にも鉄線を張り、格子状にします。

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結局、300mもの有刺鉄線を使い切りました。

それでもまだ、「ここにも張りたいな…」と思える箇所が残っているので、買い足す可能性も有ります(苦笑)