濃厚接触者の2人はいずれも日本人。
1人は陰性でしたが、残るもう1人は…陽性でした(以下、A氏)。
インド人を警戒していたのに、まさか日本人に足元をすくわれるとは…(~_~;)
A氏は、発熱や咳といった症状は何も無いとの事でしたが、船内でA氏と接触して感染した人が居るとして、その人も大丈夫とは限りません。
何より、遥か太平洋沖を航行する密室空間での出来事です。
まともな医療は施せないし、下手すればパンデミックにもなりかねないと、関係者は戦々恐々としたでしょう。
A氏は個室をあてがわれて、隔離されました。
近しい人から伝染された側とは言え、ワクチン接種もせずに乗り込んで来たらしく、何ともはた迷惑な人です( ´~`)
がしかし、どんなに腹が立とうとも、非人道的な扱いをする訳には行きません。
ちゃんと食事も与えられます(  ̄▽ ̄)
で、A氏が使った食器を洗う大役を、巡りめぐって僕が仰せつかる羽目になりました(苦笑)
もちろん洗剤で洗いますし、僕の手も泡まみれです。
だから、別に問題無いだろうとは思うんです。
思うんですが、いざ「現物」を目の前に突き付けられると…良い気はしませんよね(^^;
発覚から2日後。
一旦神戸港まで引き返し、乗組員全員のPCR検査が行われる事となりました。
テスト半ばで神戸港に立ち寄るなんてのは、異例中の異例です。
正確に言うと、港沖合に停泊した船まで検査キットが運ばれて来て、検査も船内で行なう為、船からは降りません。
ただ、検査と言っても医療関係者が来てくれる訳ではなく、ポーンと検査キットを渡されて、「後はよろしく!」という感じでした。
それを取り仕切る船員さんも、検査結果が出るのがいつ頃なのかも分かっていないご様子で、こんなノンビリしてて大丈夫かいな?と不安を覚えました(苦笑)
何せ、陽性者が複数見付かった時は、テスト航海を即刻打ち切るなんて噂も有った位です。
検査は唾液の採取のみ。
自分で綿棒的な物を口に含んで、5分経ったらカプセルに入れて提出という簡単な物でした。
ちなみに志々島住民の僕は、集団接種でいち早くワクチンを打っています。
もちろん、だから大丈夫とは言い切れません。
万が一、調理スタッフから感染者が見付かった場合、その後も航海を続けようと思ったら、全員毎食カップラーメンです(笑)
結果が出るのは明日か?明後日か?
いつまで待たされるのかと、やきもきしていました。
しかし意外にもあっさりと、半日程度で検査結果が出ました。
結果は…全員陰性!
これで感染拡大の心配は無くなり、一安心です(^^;
問題のA氏は神戸を発つ前に下船したので、僕の「専属皿洗い」もお役御免となりました(苦笑)
コロナ騒動でテストのスケジュールは押せ押せだったそうですが、何とか巻き返して期日までに終了。
予定通り、船主側に船を引き渡せましたとさ。
神戸港で下船した後、少しは羽を伸ばしたい気持ちも有りましたが、コロナを持ち帰らない様、真っ直ぐお家へ帰りました(笑)