先月半ばのお話。
志々島合同会社改め、志々島ダイナミックスが所有する海上タクシーのメンテナンスを行うと聞き、同行させて貰う事にしました。
何を隠そう(?)4年以上志々島で暮らして来て、タクシーにせよ漁船にせよ、船のメンテナンス作業に携わるのはこれが初めて。
一度だけ前自治会長さんから、漁船のペンキの塗り直しに誘われた事は有りましたが、約束の時間になっても現れず(*_*)
完全に忘れられてすっぽかされるという目に遭ったのを最後に、そうした機会には恵まれませんでした。
…という過去の恨み事はさておき、本題に戻ります(笑)
場所は「瀬戸マリーナ」という施設で、津島神社が目の前に見える立地です。
そこにタクシーを陸揚げして、作業を行います。
志々島にも干潮時だけ船を海から揚げられる場所は有りますが、大型の船だとちょっと厳しいです。さて、一口に船のメンテと言っても、内側の物と外側の物とに分けられます。
内側のメンテとは、エンジン回りや電気系統に関わる事を指すと思いますが、今回同行したのもその辺りの勉強になるかな?と期待しての事でした。
ところがぎっちょん。
何の知識も技術も持たない僕が、そんなコアな部分の手伝いをさせて貰えるはずもなく、外側のペンキ塗りの命を受けました(^^;
その点は残念でしたが、ペンキ塗りも大事なお役目です。
先ずは、船底に張り付いたフジツボをこそぎ落とします。
しかしまだ春先だったので、大した数ではありませんでした。これが夏場になるとフジツボの成長も著しく、船が重たくなるんだとか(*_*)
それが済んだらペンキ塗りです。
ペンキを塗るのは、見た目を美しくする為…という理由もゼロではないかもしれませんが、主目的はサビ止めてす。
だから塗り残しの無い様、徹底的に塗る必要が有ります。
ローラーにペンキを付けて、コロコロと言うよりゴシゴシと満身の力を込めて塗ります。
写真の状態だと、まだ白い粒々が見えると思います。これは、凹凸の有るせいで塗り残しが出来てしまったからです。
それらもちゃんと後で塗り潰しました。
見慣れたタクシーのはずなのに、船底のペンキを塗る立場になってみると、凄~く大きく広く感じました(苦笑)
ちなみに、プロペラや舵などの重要なパーツは、サビ止めに加えて、異物が付着しにくい効果を持つ少しお高いペンキを塗るそうです(黄色い部分)。
3日間の内、都合により2日間のみのお手伝いとなってしまいましたが、最低限ペンキ塗りのお役目は果たす事が出来たと思います。
島で船を持つ人は、こんな風に何でも自分で出来ないといけません。
…なんて、まだ操縦さえも覚束無い状態の僕が言うのもどうかと思いますが(笑)