せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第187話.歩かない葦

こちらに来るまでは車を持たなかった僕ですが、交通網の整備された東京では、それで充分間に合います。

電車(地下鉄含む)やバスを乗り継げば、大概の所に行けるでしょう。

が、それでいて結構歩いていました。

基本は電車通勤です。
乗ってしまえばそれまでですが、乗り換えともなると、駅の構内を上がったり下がったりします。

また、勤め先の会社は幾つか変わったので一概には言えませんが、会社の最寄り駅に着いたとしても、そこから15~30分位歩く事は普通に有ります。

加えて、東京で一人暮らしをしていた時、最後の2年間こそ駅近くのアパートに住んでいたものの、それまでは最寄り駅まで15~20分掛かる様な所でした。

…といった風に、通勤で片道30分以上歩くのは当たり前でした。

もっとも、デスクワークゆえの運動不足解消にと、意識的に歩いた部分も有ります。

さて一方、こちらに越して来てからはどうかと言うと…あんまり歩かなくなりました(^^;)

町に出れば、200~300m先の店に行くだけでも車を使います。

買い溜めするから荷物が重いというのも理由の一つですが、東京に居た時には考えられない体たらくです(笑)

言い訳させて貰うならば、大通り沿いに店がポツン・ポツンと並んでいる様な地方の町では、車無しに生きていけません。

だからきっと、皆そんな感じです。
退化して、車のシートとお尻が一体化してるんじゃないかとさえ思います(笑)

がしかし、歩かないのは島内でも一緒です。

畑仕事をする場合、現場へ行くまでのアップダウンは激しいものの、着いてしまえば限られたエリアをウロウロするだけ。
そこまでの距離は歩いていないはずです。

間違いなく体力は上がったと思いますが、鍛えられるのは上半身(腕)が中心かなと。

島の海岸沿いを遠くまで移動する時は、もっぱら自転車です。

畑仕事で肉体的に疲れていると、その上更に歩きたくないという気持ちが勝ってしまいますね。

ちょっとした事情で先日、島中を練り歩く機会が有りました。
西へ東へ、上がったり下がったりです。

下り坂では使う筋肉が違うと言いますが、久し振りに膝裏が痛くなりました。

この事からも、山に等しい所で暮らしているにも関わらず、足の方は全然鍛えられてないなぁと痛感しました。

でもやっぱり、肉体労働をしている内はわざわざ鍛えようという気にはなれない今日この頃です(笑)

今回のタイトルは思い付きでしたが、(偶然ですけど)「葦」と「足」が掛かっており、運動不足の現代人を表現するのにピッタリなんじゃないかと思うんですが…いかがでしょう?