せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第219話. 先進地視察

6月にスタートした農泊推進事業。

これまで実施した取り組みは、
・(インフルエンサーによる)SNS講習会
・先進地視察
・現地ガイド講習
・レモンの栽培指導
…といったものです。

オンライン会議等の打ち合わせは数知れずで、事務的な事も含めたらほぼ毎日の様にやる事・考える事が有ります。

全ては観光促進の土台作りの為の取り組みなので、あまり公にする事ではないかな?とブログで取り上げるのは避けて来ました。

が、それをしていたら逆にネタ切れを起こしそうなので、6月まで遡って「先進地視察」の話をしたいと思います(笑)

これは何かと言うと、農泊で成功している宿を訪れて、その成功の秘訣を伝授して貰おうという取り組みです。

で、我々が選んだのが、徳島県三好市の山奥に在る「昔暮らし体験宿カジヤ祖谷浪漫亭」。
こちら葛飾区亀有公園前派出所」ぐらい長い総称です(笑)

それはともかく、Booking.comで9.5の評価を得ているインバウンドに大人気の宿で、世界中から絶えずお客さんがやって来る所です。

そこでは薪割りをして、五右衞門風呂を沸かして、羽釜でご飯を炊く…等の体験が出来ます。

ただし、これらはホームページや動画を見れば分かる事。
現地に行って、宿のご主人に直接聞かなければ分からない事を聞くのが目的です。

当日は僕ともう一人、二人組で徳島へ向かいました。

しかし…まあ遠いこと(苦笑)
志々島の対岸の港から、車でガッツリ2時間掛かりました。
加えて、渓谷沿いの道は細くてクネクネしており、車が対向出来ない箇所も少なくなく、伊達に秘境と呼ばれちゃいません。

到着して先ず驚いたのは、玄関を開けて直ぐの光景。
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囲炉裏の有る昔ながらの民家で、その素朴さを売りにしていると思っていましたが、美しい照明に心奪われるとは予想外でした。
第一印象から勝負は始まっているんだなと。
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こちらが中の様子です。

成功の秘訣は沢山教えて頂きましたが、具体的な事は伏せたいと思います。
それは、行った者だけの特権です(笑)

一言で言うならば、おもてなしの心。
お客さんを如何に楽しませるか?を徹底的に考えて、インバウンドのハートを掴んでいるんだなと分かりました。

ともあれ今回は、「体験」の事に特化して話をしたいと思います。

先ずは薪割りです。
ご飯を炊くにも風呂を沸かすにも、火が無ければ始まりません。

島で薪に困った事が無いので、正確には薪を必要とする事は避けて来たので、実際にやるのはこれが初めてでした(遠目の写真でゴメンなさい)。
f:id:goumonkobura:20240819165931j:imageしかしまあ、斧は重いし薪もデカい。
「木の幹、そのまんま?」と思える太さでした(^^;)

この日はあいにくの雨でしたが、上手く割れないのが悔しくてのめり込んでしまい、気の済むまで薪割りを続けて、そのお陰で腕の筋が暫くおかしくなりました(苦笑)

薪割りと共に、炊飯も僕が担当。
実家で暮らしていた頃はガスでご飯を炊いていたので、それと大差は無いです。

とは言え失敗したくない為、「赤子泣いてもフタ取るな」の言葉は無視して、様子を見い見いやりました。
結果、上手く炊けたと思います(^_^)v
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ご飯を炊いた後は、ご主人が食事の準備をしている間に、五右衞門風呂を頂きました。

このブログの古い読者の方(残っているかな?)はご承知の通り、僕は五右衞門風呂を沸かすのに2回だけ挑戦して、タイパが悪いと断念した男ですが、今回は連れの方に任せたので安心です( ̄∇ ̄)
f:id:goumonkobura:20240819172810j:imageそして、何と言ってもこの絶景。
ずっと浸かっていたいお風呂でした。

志々島でも海辺の景色の良い所に五右衞門風呂を設置したいのですが、相応しい場所が見付からずに難航しています(苦笑)

夕食は、地元や四国の食材をストレートに味わえる料理の数々。
素材に自信が有るからこそ出来るんだろうなと思いました。

そして、このお宿のもう1つの売りは「酒神殿」。
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何かお酒を持参して奉納すれば、神殿に有るお酒を自由に飲めるという画期的なシステムで、今では日本中・世界中のお酒が集まっています。

下戸の僕から言えるのは、「みんなお酒が好きなんだなぁ…」です(笑)

そんなこんなで、多くの学びが有りました。

簡単に真似出来ない事ばかりですが、仮に真似しても二番煎じでしかないと思います。
だからせめて、その「精神」だけは真似られる様に努めたいです。