せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。香川県の離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第58話.香川本鷹始めました~序章~

香川本鷹(かがわほんたか)は唐辛子の一種で、一般の物と比べると大きくて赤色が濃く、辛さは国産でトップクラスと言われています。
f:id:goumonkobura:20190516164839j:plain
かつて、香川県中西部の塩飽諸島(しわくしょとう)と呼ばれる地域で活躍した水軍が、安土桃山時代に朝鮮から持ち帰り伝えたという言い伝えが残っています。

その塩飽諸島で盛んに作られていましたが、外国産の急増で昭和55年頃に栽培が途絶えたそうです。

平成18年の復活プロジェクトにより、手島を始めとする一部の農家さんで栽培が再開されたものの、高齢化などの問題で生産量は減少傾向に有ります。

…と、長々書いてみましたが、インターネットで調べれば出てくる情報なので、この位に留めたいと思います(苦笑)

さて、先月のブログで収入源を作りたいという話をしましたが、何が良いか色々と考えていました。

その内の1つが、香川本鷹でした。

ちなみに志々島は丸亀藩に属していた為、塩飽諸島に含まれていません。

とは言え、直ぐお隣りの島ですし、香川の歴史有る作物で希少価値も高い。

なので、やってみたら面白いのでは?と思いました。

その話をセンパイ島民にした所、農業試験場から香川本鷹の種を取り寄せてくれるとの事。

やりたいと言ってもどうやって種を手に入れるんだろ?と思っていたので、正に渡りに船でした。

実を言うとこの時点では、今年は実験的な栽培に留めようと考えていました。

が、これでもか!という程沢山の種を貰い、「どうせやるなら売るつもりで、本気でやってみなさい」と言われたので、「よ~し、だったらコッチも作れるだけ作ったる!」と覚悟を決めたのです。

こうして、香川本鷹への挑戦が始まりました。

第57話.黄金週間

皆さんはこの10連休、どう過ごされましたか?

僕も東京に住んでいた時は、2泊3日以上の旅行を計画出来る絶好の機会なので、G.Wは最高の楽しみでした。

そのG.Wが仕事で消し飛んだ事が、移住を決意する引き金になったと言っても過言ではありません(笑)

それはさておき、「観光する側」から「観光客を迎える側」になって、G.Wが違った意味を持つ様になりました。

世間が休みの時に働く、サービス業の人達と同じ心境です。

実際、草刈りやら掃除やら、そんな事ばかりして過ごした気がします(苦笑)

その締め括りが、5月5日の「大楠祭り」でした。

昨年、志々島最年少の女子(年齢は秘密)による提案で始まったイベントで、今年が2回目となります。

今回は大楠の下、皆で一緒にお昼ご飯を食べようというシンプルな形になりました。

前回は様々な儀式?が詰め込まれたイベントでしたが、僕も特別な仕掛けは必要無いと感じていました。

沖縄のお墓参りでは、親族が墓前でお供え物を分け合って食べたり、宴会したりする風習があるそうです。

そうやって、故人に縁の有る人達が一堂に会する事が、何よりの供養になるんじゃないかな?と、勝手に解釈しています。

大楠と仏様とは別物ですし、こじつけに聞こえるかもしれませんが、大楠を好きな人達が集まって楽しく過ごす事で、大楠さんも喜ぶのでは?と思います。

スピリチュアル的な見解ですけど(笑)

さて、迎えた当日は快晴!

午前中は「ござ」を敷き易くする為に…やっぱり草刈り(^^;)
参加する皆さんを迎える準備をしました。

「そんな企画で人が集まるの?大丈夫?」と心配する声も一部に有りましたが、最終的には40人近い方々にご参加頂けました。
f:id:goumonkobura:20190507172031j:plain
僕が想定していた倍の人数だったので、大成功と言って良いでしょう(^_^)

外でご飯を食べると美味しく感じるという人は少なくないと思います。

しかも、大楠と瀬戸内海が「おかず」となれば尚更の事。
f:id:goumonkobura:20190507172100j:plain

あくまでも主催者はその娘で、僕はお手伝いに過ぎませんが、年に一度の恒例行事として続けたいものですね。

第56話.月明かり

志々島の夜は真っ暗です。

港周辺こそ、夜間航行する船の為のライトでそこそこ明るいですが、それ以外の場所では街灯もまばら。

だから夜は、家で大人しくする他ありません(^^;)

でもそのお陰で、星は良~く見えます。
志々島の星空を見に、皆さん泊まりに来て下さい!(笑)

それはさておき、暗いのは家の外だけでなく家の敷地内も、です。

僕は島一番の豪商だった方のお屋敷の「離れ」に住んでいますが、トイレやシャワー室は「母屋」の方に設置してあります。

が、庭を横切ってそこまで行くと部屋の明かりも届かず、ライト無しで歩くのは危険な位です(*_*)

なので夜間は、太陽電池式の人感ライトやヘッドライト付きの帽子などを利用しているのが実状です。

ただ時々、そういったアイテムを必要としない日が有ります。

そう、それは満月の晩。
f:id:goumonkobura:20190427181329j:plain

昔の人は月明かりで勉強したなんて話を聞きますが、それもあながち嘘じゃないなと納得出来る程で、庭全体を見通せます。

東京に居た頃は、十五夜スーパームーンの時ぐらいしか月の存在を意識する事は無かったと思います。

そもそも街明かりがまぶし過ぎて、月の明るさにも気付かなかったでしょう。

という訳で、都会から離れる事で知ったささやかな発見のお話でした。

第55話.この一年を振り返る

志々島に移住してから1年。
本当にあっという間で、5年分位の経験をした気がします。

移住する前は、様々な不安を持っていました。
・体力が無いのに農業が勤まるか?
・ムカデと戦えるか?
・どうやって収入を得るか? etc…

ただ、いずれも実際に暮らしてみなければ分からない事だと思ったので、不安を抱えたまま移住に踏み切りました。

で、結果的にどうかと言えば、大体の事は騙し騙しやり過ごせるかなと思います。

ただ一つ、お金の事を除いて。

志々島には事業が無いので、収入を得るには基本、四国本島へ出稼ぎに行かねばならないのが現状です。

その為、当初は一年目で土台を作り、二年目で収入を得られる様な状態にしようと目論んでいました。

しかし実際は、考えていた事の5%も出来ませんでした(*_*)

それは、誰かが知恵を貸してくれるだろうと受け身になっていた部分が有ったからかもしれません。

加えて、一年目は収入が無くても構わないと考えていたので、ボランティア的な作業に多くの時間を割いた事も一因だと思います。

二年目も同じ事をしていては何も変わらないので、今年度は「この人でなし!」と罵られようと、生計を立てる事を第一に考えるつもりです(笑)

その一環として先月から始めた事も有りますが、まだ言える段階ではないので、別の機会にまたお話します。

ただ、島で事業が作れたとしても、それだけで生活するのに充分な稼ぎが得られるとは思っていません。

島で得られる収入が全体の20%、何なら10%でも構いません。
出稼ぎもしつつ、トータルで必要最低限の収入を得るのが当面の目標です。

さて、移住直後から始めたこのブログも一周年を迎えました。

志々島のPRになればと思って続けていますが、果たしてPRになっているのか?
何だったら逆効果、マイナス効果になっていないか?と思う事も多々有ります(笑)

また、似た様な内容は避けようと自分で勝手にルール付けしているせいで、ネタ選びに苦心しています(^^;)

でも先日、名古屋から僕のブログのファンだという変わった人(失礼!)が志々島に来て下さったりして、少しは世間に影響を与えているのかも?と思えて、とても励みになりました(^_^)

志々島での生活が続く限り、何よりもネタの続く限りはブログを書きますので、引き続き見て頂けたら幸いですm(_ _)m

第54話.春が来ぬ!?

ニューヨーク・タイムズの「2019年行くべき52カ所の旅行先」として、日本から唯一選ばれた「瀬戸内の島々」。

志々島も属する香川県三豊市紫雲出山(しうでやま)の写真が選出の決め手だった、というのが事の真相です。
f:id:goumonkobura:20190410074955j:plain
(C)三豊市観光交流局

で、その紫雲出山にも桜シーズンが到来しました!\(^o^)/

記事を見て沢山の外国人観光客が訪れる事も予想されましたが、山頂への道はとても細く、車がすれ違えない程です。

実際、去年の桜シーズンはマイカーが何時間もの渋滞を起こし、大パニックだったそうです。

その為今年は、シーズン中のマイカー進入を禁止し、シャトルバスを運行する事となりました。

それを取り仕切るのが三豊市観光交流局の皆さんなのですが、通常の業務に加えてその準備と運営に当たる為、てんてこ舞い状態。

この話に僕がどう絡んで来るかと言うと、昨年カレンダーのバイトをしたご縁も有り、桜シーズンのお手伝いをさせて頂く事になった、という訳です。

さて、準備段階では印刷されたチケットをカッターで切り分けたり、看板をラミネート加工したり、駐車場にラインを引いたり…。
f:id:goumonkobura:20190410075207j:plain
f:id:goumonkobura:20190410080053j:plain
前日まで細々した作業が残っていて、バタバタでした(苦笑)

そして迎えた桜シーズン初日。

僕は、シャトルバスが発着する大浜という漁港の駐車場に配属?されました。
f:id:goumonkobura:20190410080206j:plain
が、桜はまだ開花しておら~ず。
更には、雨が降ったり止んだりの悪天候に見舞われました( ´~`)

続いて2日目。
標本木の花が咲いて開花宣言を行なったものの、99%はまだつぼみ。
そして、かなりの強風。

3日目は…2日目以上の強風(*_*)
寒さに耐えるのが仕事、みたいになりました(^^;)

そんな状況下でも、最初の日曜には千人以上のお客さんがバスに乗車されたのだから驚きです。

ちなみに、予想通り海外からも大勢のお客さんがやって来ましたが、高松空港への直行便が出来た影響か、香港の人達が特に多かったですね。

僕のお役目はその時々で変わったものの、最寄り駅に向かうバス停への案内には注力しました。

会場から少し離れた所にあり、且つ外国人には分かりにくい道だった為、一緒に歩いたり時にはダッシュしたりして、きっちり送り届けました。

スタートこそ春の嵐に翻弄されましたが、そこから徐々に天候が回復し、桜の開花も進みました。

そして迎えた2回目の土日は、暑い位の快晴。
桜も8分咲き→満開となりました!

とにかくお客さんの出足が早く、開始時間前からチケット待ちで長蛇の列が。

イカー用の駐車場はパンク寸前。
最寄り駅から出るコミュニティバスに乗り切れないお客さんも沢山居て、臨時便で対応する等、想定外の事も多々有りました。

山頂へ行くシャトルバスの台数が少ない土曜はかなりお客さんを待たせてしまいましたが、日曜はそれなりにスムーズだったと思います。
f:id:goumonkobura:20190410080355j:plain

当初は、「バイトのついでに満開の桜が拝めるなんて役得だぜ~Ψ(`∀´)Ψケケケ」と考えていました。

が、結局この目で直接見れたのは3分咲き(苦笑)

でも、大規模なイベントに携わる事が出来て、色々と勉強になりました。

桜が有ろうと無かろうと、紫雲出山から見る多島美は圧巻ですので、是非一度お越し下さい。

志々島も見えますよ~!
f:id:goumonkobura:20190410080517j:plain

第53話.瀬戸内国際芸術祭

いよいよ今月から開幕する4回目の瀬戸芸。

もちろん志々島は…今回も参加しません!

志々島が不参加の理由を一言で言ってしまえば、「受け皿が無い」という事ですね。

宿泊施設は1つだけ、飲食店も有りません。
島民は20人足らず、島内の課題が山積みでとても瀬戸芸には人手を割けない状況です。

中でも、公衆トイレが1つしか無いのが問題です。

聞く所によると、瀬戸芸に参加したある島で仮設トイレを設置したそうですが、ボランティアの人達が汚物の処理に当たってくれる予定だったにも関わらず、結果的に島民がやる羽目になったとか。

その話を聞いたら、諸手を挙げて参加したいと思う住民は居ないでしょう(^^;)

瀬戸芸に来て、たまたま志々島の存在に気付いた人達の「ついで観光」で充分です。

で、実際の理由はともかく、僕個人としても参加には反対です。

直島が「アートの島」として成功したのは、素直に凄いと思います。

が、それに追随しても二番煎じの感は否めませんし、モノマネって何だか恥ずかしい気もします。

そして、並のアートでは大楠の迫力や存在感に敵わないでしょう。
f:id:goumonkobura:20190401102705j:plain
ただ、大楠が「手付かずの自然」かと言うと、そうではありません。

真横に伸びる枝を支える巨大な鉄柱を始め、人々の助けが有ってこそ生きていられるとも言えます。

その意味では、大楠も人間が手掛けた立派なアート作品なのかもしれません。

という訳で、365日が芸術祭の志々島に是非お越し下さい!

…上手く、まとまりましたかね?(笑)

第52話.オレンジ色の憎い奴

唐突ですが、僕は果物が大好きです。
桃やブドウも好きですが、特に甘酸っぱい物を好みます。

ちなみに、一番好きな果物はイチゴです(笑)

それはさておき、東京で独り暮らしをしていた時は果物を贅沢品と捉え、買って食べる事は滅多にしませんでした。

一方、志々島に移住してからは、島外の方から柑橘類を頂く事が多く、頻繁に果物を食べる様になりました。

お隣りの愛媛はミカンの一大産地ですし、お向いの岡山もフルーツ王国のイメージが有ると思いますが、香川も負けず劣らずで、様々な果物が作られています。

同じ瀬戸内海に面した県ですし、気候風土も似ているでしょうから、当然と言えば当然の話ですよね。

でも、うどん県をプッシュし過ぎる余り、香川に果物のイメージは全く有りませんでした(^^;)

話を元に戻しますが、一口に柑橘類と言っても種類は豊富で、温州ミカン・夏ミカン・金柑、チャンドラポメロなんていう巨大な物も頂いたりします。

金柑は「のど飴」の成分としてはお馴染みでしたが、生で食べるのはこちらに来て初めてで、皮まで食べられるとは知らなかったです。

皮は甘くて身は酸っぱく、丸ごと食べると丁度良いバランスになるという面白いヤツです。

香川のスーパーでも当然ミカン類を売っていますがそんな状況なので、「わざわざお金払ってミカン買う人なんて居るんだろうか??」と思わずにはいられません。

さて、志々島にもミカンの木が何本か有ります。
f:id:goumonkobura:20190322120959j:plain
特別誰かが世話をしている訳ではないですが、毎年勝手に実を付けます。

しかし、自由にもぎ取って食べて良い物ではありません。

殆んどのミカンには持ち主が居て、その方から直接頂くか、取る許可を貰う必要が有ります。

もし勝手に食べて見つかりでもしたら…凄~く怒られると思います(笑)

ミカンだけでなく、柿やビワ等も同様ですので、観光でいらっしゃる方はその点ご留意下さいm(_ _)m