せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第102話.逆襲の香川本鷹~コンパニオンプランツ編・その2~

綿花の種蒔きは5月初旬。本来は、唐辛子と1畝ずつ交互に植えるのがベストですが、肝心の唐辛子の苗が十分に育っておらず( ´~`) いつまでも待っていられないので、実施に踏み切りました。 こちらがその種。 まだらで汚ならしく見えるのは、残った綿が周りに…

第101話.逆襲の香川本鷹~コンパニオンプランツ編・その1~

綿布(めんぷ)は、塩・和三盆と共に「讃岐三白」の一つに数えられます。西暦799年に愛知県へ綿の種がもたらされた翌年、紀伊・淡路・四国・九州に綿が植えられました。 しかし、実際に綿の生産が盛んになったのは、生駒親正(いこまちかまさ)が出兵先の朝鮮か…

第100話.志々島の鉄人

志々島の最高齢は、この6月で96歳になるTおばあちゃん(以下、Tさん)。お子さんは居ますが、現在は島で独り暮らしをしています。 認知症とは無縁で意気軒昂。家事も自分でこなし、僕が面倒で放棄した揚げ物だって作ります(笑) 更には畑を幾つもやっていて、収…

第99話.自家用✕✕✕

例によって、話は3月まで遡るのでニュース性には欠けますが、自分で耕運機を購入しました。 それまではセンパイ島民の耕運機を借りていました。大型でパワフルでしたが、その一方で小回りは利かないし、島の高台での作業となると運ぶのが難しい…と言うか1人…

第98話.牡蠣のお仕事~後編~

出来上がった垂下連(すいかれん)は、沖合いまで運んで養殖筏に吊るします。 3人居たバイトも、他の2人は別の用事で離脱した為、何も知らないオジサンが1人だけ取り残されました(笑) さて、こちらが養殖筏です。足場の間に張られたロープに垂下連を結んで吊し…

第97話.牡蠣のお仕事~前編~

移住前の事。 志々島の不思議娘がお隣りの粟島で牡蠣の養殖のバイトをしていて、移住したらやってみないか?という話を貰いました。 直後にその漁師さんの元を訪ねてご挨拶をし、タイミングが合えばお手伝いすると約束して、その場はお別れしました。 がしか…

第96話.逆襲の香川本鷹~奇策編・その3~

企画倒れか否か? 1ヶ月で完成というレシピに従えば失敗かもしれませんが、諦める前にもう暫く寝かせてみようと、ささやかな抵抗を試みました。 幸い日持ちがする物なので、急いで売る必要は有りません。 畑仕事が忙しかった事も手伝って、そのまズルズルと3…

第95話.逆襲の香川本鷹~奇策編・その2~

大小いずれの瓶にも、別売りのキャップを取り付けます。 クルクル回して締めるのではなく、瓶にハマるまで思い切り押し込むタイプです。 打栓器という機具を使えば楽に取り付けられるそうですが、そんな物を買う余裕は無し。 また、お湯に浸けるとキャップが…

第94話.逆襲の香川本鷹~奇策編・その1~

皆さんは「コーレーグース」をご存知でしょうか? 意外と知らない人が多いみたいなので説明しますと、沖縄で古くから使われるピリ辛調味料で、島唐辛子を泡盛に浸け込んだ物です。 沖縄そば屋に必ず置いてあって、数滴垂らしたら充分という辛さです。 昨年取…

第93話.秘密の檸檬園~流浪編~

これまた遡って、3月上旬の話。丘の上の土地・壇上(だんえ)の草刈りも終わったので、レモンの苗を調達する事にしました。 計算上は47本、植えられるだけ植えようと考えていました。 例によって、お世話になっている仁尾の農家さんを頼ったのですが…。 「難し…

第92話.逆襲の香川本鷹~返り討ち編~

話は先月まで遡ります。ビニールハウスの完成から20日目、3/20の事。前日の夜には強風が吹き荒れていました。 不安要素を残したままだったので心配でしたが、別の用事が有ったので直ちにハウスへ向かう事は出来ませんでした。 そこへセンパイ島民から連絡が…

第91話.2年目を振り返る

4月4日は、僕が志々島にやって来た「移住記念日」。つまりは明日で、移住から丸2年となります。 1年目は殆んど全てが初めての事でした。それらを広く薄く経験したので、充実感は大きかった気がします。 一方、この1年を一言で表すならば「停滞」と言った所で…

第90話.ミルクボーイと志々島と

昨年のM-1以降、ミルクボーイの出る番組を見つけてはチェックし、漫才を楽しんでいます。 その漫才に感化されて、戯れにネタを作ってみました。まあ…箸休めだと思って下さい(笑) ※以降、ボケ→(ボ) ・ツッコミ→(ツ)とします。 (ボ)いきなりやけど、ウチのおか…

第89話.逆襲の香川本鷹~ビニールハウス編・その2~

ビニールハウス作りも、残るは屋根部分だけです。流石に一人では無理なので、自治会長さんに助けを求めました。 作業当日、これまでの経緯から考えて、側面と屋根部分の「糊しろ」が充分ではないかもしれないと心配になりました。 その不安を払拭する為、朝…

第88話.逆襲の香川本鷹~ビニールハウス編・その1~

負けっ放しでは終われない。香川本鷹の栽培・2年目が始まります。 (一握りの)熱心な読者の方はご存知だと思いますが、昨年は無知ゆえのトラブルに見舞われ、強い苗を作れませんでした。 そこが肝心要と分かったので、今年は苗をどうやって育てるべきか?と色…

第87話.二度ある事は三度ある

先日、大きな物を買いに行きたかったので、自治会長さんから漁船を借りる事にしました。 船を使わせて貰う時は、事前にその日の風速や干潮・満潮の時間を調べておきます。 強風の日に海へ出ると危険だし、干潮時は船を出すのが難しいというのがその理由です…

第86話.島の郵便配達人

数年前、志々島の郵便局は閉鎖されました。島に残ったのは、1つのポスト。 そこに投函された郵便物の回収と配達の為、郵便屋さんが週6日、島にやって来ます。 定期船の時間に合わせ、滞在時間は13時から16時まで。 正月も本土と変わらず、年賀状を届ける為に…

第85話.秘密の檸檬園~開拓編~

僕も知ったのは最近の事ですが、志々島には壇上(だんえ)という場所が在ります。高台にある丘とその周辺をそう呼んでいたらしく、一段高くなった場所の上だから「壇の上→壇上」というストレートなネーミングです。僕の住む家から程近くに壇上への登り口は在り…

第84話.ミャンマー文化講座

先日、三豊市観光交流局主催のミャンマー文化講座に参加して来ました。 何とも唐突に聞こえると思うので説明しますと、ミャンマーにおける唐辛子は日本で言う醤油や味噌の様な位置付けらしいと知り、唐辛子のニーズについてヒアリングが出来ないものかと思っ…

第83話.イノシシ猟!(見学)

先日、父母ヶ浜で有名な三豊市仁尾町の農家・Nさんの元を、ちと用事が有って訪ねました。 こちらでは時々、志々島の住民がバイト等でお世話になっています。 当日の朝、待ち合わせ場所に到着するなりNさんから、イノシシが罠に掛かったので仕留めに行かなけ…

第82話.大楠チャンスセンター

明けましておめでとうございます。今年も気力の続く限り、ブログを書きます(笑) さて、志々島の唯一絶対的な観光スポットと言えば、樹齢1200年の大楠(おおくす)。 その大楠にお参りしたら宝くじで大当たりした、なんていう人が1~2人居るとの噂が囁かれてい…

第81話.香川本鷹始めました~終活編~

唐辛子は多年草なので、個人で楽しむ分には同じ株を世話し続けるのもアリなのかもしれません。 しかし、質は落ちて行くでしょうし、農業として育てるならば健全なやり方ではないでしょう。 なので色々と心残りですが、時期も時期なので畑を畳む事にしました…

第80話.現地ガイド・第2戦

先週の火曜日、久々に現地ガイドのお仕事が有りました。 今回は、東海地方からのお客さんで18名様。名古屋駅発の新幹線ツアーだそうで、貸切バスよりも安上がりらしく、最近は割と主流だとか。 ただ、事前の話では14時半に来て16時に帰るとの事でした。 行き…

第79話.讃岐富士登頂

僕は富士山が好きです。富士山信仰と言っても過言ではない位、大好きです。 でも、一生登る事は無いと思います。 何故なら、経験上間違い無く高山病になるから。 それと、繊細な僕は八合目の宿で他人と雑魚寝なんて出来ないから(笑) その代わりと言っては何…

第78話.香川本鷹始めました~大量廃棄編~

通常は8~10月が唐辛子の収穫時期とされていますが、そもそもの種蒔きが遅かった事や満足な収穫量が望めていない事を鑑みて、11月に入ってもまだ収穫を続けていました。そんなある日の事。乾燥中の唐辛子に、黒カビが生えているのを発見しました!(゜ロ゜ノ)…

第77話.一ヶ月○○生活~後編~

骨折した当初は、咳はおろか咳払いするだけでも患部が痛む状態でした。療養中のお供は、腰当てバンドと湿布のみ。 それ以外、これといった治療法は有りません。 後はたんぱく質を摂れ、肉を食えと皆から言われましたね。また、僕を心配した島の皆さんが入れ…

第76話.一ヶ月○○生活~前編~

話は9月の最終週まで遡ります。島内で、お墓の上に張り出した大きな木々を切る手伝いをしていた時の事です。 チェーンソーで木を切るのは、自治会長さんとセンパイ島民のお仕事。そのまま幹や枝を切っては墓の上にドカンと落ちてしまうので、そうならない様…

第75話.香川本鷹始めました~収穫・乾燥編~

知識不足・経験不足で思い描いていた通りには行きませんでしたが、それでも9月半ば、初めての収穫を迎えました。 ただし、赤くなった唐辛子を全て摘む訳ではありません。ヘタが付いている太い方を触ってみて、耳たぶみたいに柔らかくなっていたら熟している…

第74話.夢のmy car!~後編~

「逃げ出したい」でも、志々島には逃げ場すら有りません。島から追放される覚悟で、再度の自損事故を自治会長さんに報告しました。無惨にめくれたバンパーの写真を見て、自治会長さんは言いました。「これはアカン!」そんな瞬時のリアクションこそ有りまし…

第73話.夢のmy car!~前編~

志々島に移住を決めた理由の一つが、「車が走っていないから」でした。ペーパードライバーとして生きて来た僕にとって、免許は単なる身分証明書。車には興味のカケラも有りませんでした(笑)だから、車を必要としない志々島での生活は願ったり叶ったり、と思…