せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第4話.離島の引っ越し事情

f:id:goumonkobura:20180427174904j:plain
「引っ越し難民」という言葉が世間を賑わした正にそのタイミングで、僕も引っ越しを決行しました。

早々と業者に相談していたので難は逃れたものの、離島ならではの課題が有りました。

それは「荷受けの場所」です。

島に渡る港に荷物を下ろして貰い、それを船に積み替えて自分たちで運ぶ、というのがこちらの希望でした。

が、それを引き受けてくれる引っ越し業者がなかなか居ない…。

「荷物は建物内から建物内への移動のみ!」の一点張りでした。

アパート・マンションの上階に運ぶより、遥かに楽だと思うんですけどね~。

で、唯一、黒猫的業者のみが引き受けてくれたのでした。
単身パックで、値段もかなり安く済んだと思います。

さて、肝心の船への積み替えですが、カラーBOX等の家具をバラしたりと荷物のコンパクト化に努めた結果、島が保有する海上タクシーに載せ切る事が出来ました(^_^)v

話によると、センパイ移住者の中には漁船数隻分の荷物を持ってきた強者も居たとの事。
(鹿の首の剥製などを含むw)

そんな訳で、志々島に移住される際は、自分の為にも手伝ってくれる人達の為にも、断捨離を心掛けましょう!

第3話.妖怪ミルク坊主

今日は四国本島に用事が有り、ついでにクリームシチューのルーを買って島に帰りました。

で、その晩。

シチューを作ろうと野菜を刻んで鍋に投入し始めた所で、はたと気付きました。

あ、牛乳が無い(*_*)

…と、ここまでは僕にとって珍しい話ではありません(笑)

ただ、これまでと違うのは住んでいる場所。

スーパーもコンビニも無いのが志々島です。
牛も飼っていないので、自己解決が出来ません(飼う予定も無いけど)。

おととい食べ終えたばかりのカレーに方向転換するのにも、抵抗を感じました(苦笑)

そこで、連絡先を知る一番のご近所さんに牛乳が無いか聞いてみましたが、残念ながら切らしているとの事。

次に家が近い方にも連絡してみましたが、電話に出て頂けず。

そもそも、その方が電話に出るのは稀なので(笑)、直接行ってみようと思いました。

街灯も無い雨の夜道を、スマホのライトを頼りにお宅まで辿り着くと、幸いにも牛乳を分けて頂ける事に\(^_^)/

雨降りしきる晩に、傘を差した坊主が「牛乳持っとらんかぁ~!」と押し掛けてくるなんて、もはや妖怪です。

結局、何が言いたいかと言うと、東京都心に住み続けていたら、絶対こんな経験はしなかっただろうな~という事。

離島の生活において、持ちつ持たれつの助け合い精神は大事ですし、調味料の類を借りるのは些細な事だとは思いますが、やはり人を当てにしてばかりではいけないので、うっかりミスには気を付けたい所存です(^^;)

第2話.花の島にビビビ!

f:id:goumonkobura:20180423180528j:plain
松田聖子のビビビ婚って、覚えてますか?

香川県に属する志々島(ししじま)は、車も信号も無い周囲およそ3.8kmの小さな島です。

昭和初期には花卉栽培が盛んで、かつては「花の島」と呼ばれていました。
※添付の写真は当時の様子

人口が1000人を超えた事も有りますが、過疎化が進み、現在の島人は僕を含めて18名のみです。

花農家さんは一軒も無くなりました。

…と、詳しくは下記のサイトをご覧下さい(笑)

http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/sphone/backnumber/?pid=0057

離島が好き、瀬戸内海が好き。
樹齢1200年の大楠の存在。

移住を決めた理由は様々ですが、住人の方が取り組んでいる島おこしの目標の一つ、「花の島・復活」というフレーズにビビビッ!と来てしまった事が、正直大きいです。

これまで花は見る専門で、栽培経験で言うと、小学校の頃に朝顔を枯らした位です(笑)

そして、かつての花畑には木々が生え、林や森と化しています。

なので、当時の姿に戻すには長い年月と努力が必要でしょう。

結果、何も出来ないまま終わるかもしれません。

でも、その大目標だけは忘れずに心に持ち続けていれば、腐らずやって行けるんじゃないかと思っています。

第1話.東京生まれのもやしっ子

f:id:goumonkobura:20180421172910j:plain
東京生まれ、東京育ち。

神奈川に居た時期も少し有りますが、41年の内の殆んどを東京で過ごして来たオジサンがこの度、香川県の離島・志々島(ししじま)に移住しました。

きっかけはありふれた物で、一言で済ますならば「仕事に疲れた」ってヤツです。

IT系のプログラマーをやっていましたが、5年・10年先もこの仕事を続けていけるだろうか?

何か別の生き方は無いだろうか?と、去年の春先から考える様になりました。

また、ただでさえ悪い頭が、歳を重ねて益々悪くなって行く事も実感としてありました(苦笑)

そうしたタイミングで、瀬戸内海に浮かぶ離島・志々島の存在をテレビで知ったのでした。

このブログは、農業も漁業も未経験、体力も無い虫の苦手なオジサンが、大自然の中で一人前の男になって行くかもしれない(ならないかもしれない)日々を綴ったドキュメンタリーです。