せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第215話. 6年目を振り返る

志々島に移住して丸6年が過ぎ、4月4日から7年目に突入しました。

1人の子が小学校に入学して卒業する年月に等しいと考えると、如何に中身がスカスカだったか思い知らされます(苦笑)

という訳で、毎年恒例の振り返りです。
昨年は、リモートワークに活路を見出すと言って締め括りました。

実際、勉強してスマホアプリを作ってみたりはしました。
がしかし、そこから先、どうやって自分を売り込むかが問題でした。

同じIT業界であっても、スマホアプリならスマホアプリの実務経験が求められるのが常です。
で、これに関しては仕事での経験は無く、あくまでも独学。

加えて、現場から長らく離れているし、そこそこの年寄り。
そして、完全リモートという条件付きで雇って貰おうとするならば、余程のエキスパートでないと難しいだろうと思います。

その意味で、インパクトを残せる様なアプリを作ってアピールするしかないと思ったものの、如何せんアイデアが浮かばない(>_<)

思えば、東京に居た時もそうでした。

参考書を読んで新しい技術を勉強するのは良いけれど、発展的な学習をする為に次は何を作ろうか?という所で行き詰まって挫折する。
その繰り返しでした(苦笑)

それだけならまだしも、精神的に参る様な出来事が幾つも重なり、結果として足踏み状態が続きました。

そんな時、知り合いの方から持ち掛けられたのが「農泊推進事業」の話でした。

これは、農水省が所管する補助金事業で、農村漁村地域の所得向上が目的です。

その為の手段として考えられるのが農家民宿・農家民泊であり、観光客が長期滞在する事で現地にお金を落として貰おうという算段です。

では、どうやって「足止め」するかと言うと、時間を要するアクティビティ等の「体験」を提供したり、呼び物になる料理やお土産を開発したり。
もちろん、宿泊施設自体の質を上げる事も不可欠です。

そういった様々な「仕掛け作り」に対して補助金を出しますよ、といった事業です。

平たく言えば、「観光業に力を入れてみたら?」という勧めでした。

志々島で暮らし続けるにはどうしたら良いか
と考え、リモートワークに舵を切ろうとしました。

その一方で、島と無関係な事で生計を立てるなら、正直ここに居る意味が無いのでは?という想いも常に持っていました。

だから風見鶏と言われようと、もう一度初心に立ち返り、島の資源を活用して生計を立てる事に挑もうと決めました。

かくして、アドバイザー的な方々の協力を得つつ、最初に話を頂いた時から半年近く掛けて話をまとめました。

そして補助金の申請を行ない、実は既に「内定」を貰っています。
僕を含めた関係者の中から逮捕者でも出ない限り、決定が覆る事は無いと思います(笑)

ともあれ、実際どんな事をするか?といった具体的な内容は、正式に補助金事業がスタートしてからにしようと思います。

一つハッキリ言えるのは、インバウンドにターゲットを絞るという事です。
お金は、お金を持っている人達から頂戴するしかありません( ̄∇ ̄)

事業は最低でも2年間。
あくまでも受け入れ体制を整える「準備期間」なので、そこから更に1~2年は踏ん張らないといけないだろうと思っています。

だから、直ぐに結果が出るものではないですが、これが正真正銘・最後の挑戦と思って、余所見せずに頑張ります。