綿布(めんぷ)は、塩・和三盆と共に「讃岐三白」の一つに数えられます。
西暦799年に愛知県へ綿の種がもたらされた翌年、紀伊・淡路・四国・九州に綿が植えられました。
しかし、実際に綿の生産が盛んになったのは、生駒親正(いこまちかまさ)が出兵先の朝鮮から持ち帰った綿と本鷹(唐辛子)の「コンパニオンプランツ」が行われる様になってからと言われています。
とりわけ、備讃瀬戸(岡山と香川の間の海域)は海上交通の要衝を活かし、大きく発展しました。
前述の「コンパニオンプランツ」という言葉ですが、違う種類の野菜を混植する事で、病害虫を抑えたり生長を助ける植え方を意味します。
…と、以上が人からの受け売りです。
あ~、疲れた(苦笑)
さて、何の話かと言いますと、綿織物の普及活動をしている島外の方が、僕が本鷹を栽培している事を知り、綿花作りを依頼して来たのでした。
半径数km以内に違う種類の綿花が有ると交配してしまうから、離島が栽培に適しているとか。
ちなみに、唐辛子も同じ様な条件で交配するので、注意しなければいけません。
その為、引き受けるに当たってどんな綿花を栽培するか選ぶ必要が有りました。
綿花も複数種類が有り、白色の物に限っても3つに大別されます。
一番価値が有るのは和綿。
外国産の洋綿と比べて繊維が太短く、保温性・調湿性などに優れていますが、一つ一つの綿の量が少ないそうです。
次が国産綿。
交配種で純粋な和綿とは違いますが、その代わり綿の収量が多いというメリットが有ります。
で、最後が前述の洋綿。
安価ですが、和綿より質は劣ります。
和綿が下向きに実を付けるのに対し、洋綿は上向きだとか。
これまた受け売りです(笑)
で、僕が畑をやる理由はあくまでもお金なので、収量の多い国産綿を栽培する事にしました。