せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第209話. 志々島お助け旅

最初にこの話を頂いたのは、今年の2月でした。

それは瀬戸内海の離島振興の一環で、旅をすると同時に島民の「お困り事」を手助けするというツアーについてでした。
香川県知事が旗振り役で、要するに県主導の企画です。
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ターゲットも県外の人ではなく県民。
出発地は高松なので、宣伝も県内に向けてしかしていません。

その旅先となる複数の島々の一つに、志々島も選ばれた訳です。

お困り事の例として挙げられるのが、草刈りだったり海岸のゴミ拾いだったりでした。

ただそれではあまりにもベタで、何処も同じ事をやっているから面白くない。

このブログの読者の皆さんは、島の展望台で除虫菊畑をやっている事はご存知かと思います。

まだもう少し畑を拡大出来る余地が有ったので、除虫菊の苗の定植を一緒にやって貰うというのなら考えられるかな?と、僕から話しました。

結果、県のご担当がその案に全乗っかり(笑)かくしてプロジェクトはスタートしました。

真夏に畑仕事は避けたいし、且つ除虫菊の定植には秋冬が適していたので、開催日は10/21と決まりました。

苗の用意はこれまで同様、県立の笠田高校に依頼。

メドを付ける為に、畑も早めに準備しました。
f:id:goumonkobura:20231025162450j:image畝を2本追加し、後は既存の畝を延長するだけで済んだので、そこまで時間は掛かりませんでした。

ただし、石がゴロゴロ出て来たり、水瓶代わりに使われていたドラム缶の底が埋もれていたりで、耕運機には不向きな状態だった為、ツルハシで地道に耕しました(^^;)

開催に向けて内容を詰めたり、役割分担を決めたりと、その後もやり取りは続きました。
断続的とは言え、スタートから8ヵ月が経過していたので、とても長~く感じました(苦笑)

そして迎えた当日。
先ずは島の公共施設に立ち寄り、そこで高校生からお客さんに除虫菊の説明をして貰いました。
f:id:goumonkobura:20231025162523j:imageちなみに僕は、現地ガイドを務めました。
ガイド役は何度もやっていますが、思い入れが強過ぎたせいか、いつもより緊張した気がします(^^;)

参加されたお客さんは20名。全体的に年齢層が高めでした。
なるべく傾斜の緩やかルートを辿ろうと、オフシーズンの「天空の花畑」を経由して展望台に向かいました。

あくまでも比較的緩やかというだけなので、登り坂には皆さんとても苦労されていました。
が、脱落する事無く最後まで付いて来て下さいました。

そして目的地である展望台に到着。
高校生達が先回りして除虫菊の苗を並べておいてくれたので、後はそれを植え付けていくのみ。

既存の畑で枯れて駄目になった物との交換分も含めて、約80本の苗を新たに植えて貰いました。
f:id:goumonkobura:20231025162559j:imageそれ自体はあっという間に終わったので、周辺の雑草取りもして貰いました。

写真からも分かる通り、ツアーのお客さんが島に居る間は太陽が雲に隠れて曇りがちでした。
でも、とにかく雨には降られなかったので一安心です。
(お帰りの頃には太陽が出て来ました(^^;))


f:id:goumonkobura:20231025162648j:image大楠見物をしてから下山して終了。
お客さんは次の目的地・粟島に向けて旅立ったとさ。

役目を終えて、非常に感慨深いものがありました。
ご褒美に賄いのカレーを3杯頂き、お腹も満たされました( ̄∇ ̄)
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