蒸す⇒皮を剥く⇒切る⇒干す
干しイモ作りは、手順だけ聞いたら至って簡単です。
先ずはサツマイモを洗って泥を落とし、蒸し器に入れます。
一番下の段が水を入れる所で、上の二段にイモを置きます。
これは島のオバアチャンからの借り物で、普通に考えれば充分な大きさですが、イモを沢山まとめて蒸したいとなると、一度にセット出来る本数は意外と少ないです。
※作業優先で内容に見合う写真を撮り損ねました(^^;
で、僕のごっついイモ達はそのままだと火が通りにくいので、物によっては半分に切りました。
竹串がスッと通るまで柔らかくなったらOK、とよく聞きますよね?
蓋を開けて何度か様子を見ましたが、1時間も掛からない位で蒸し上がります。
…と言いつつ、蒸し具合にはムラが有りました。
形のせいか、やはり中心部は熱が通りにくかったです( ´~`)
蒸し終わったら、皮を剥いて薄切りにして行くのですが、恐らく理想は個体とペースト状の中間点なんだと思います。
その位火を通さないと、硬いし充分な甘さも出ません。
でもそうなると、切る時に形を維持するのが難しくなります。
ちなみに、本格的にやっている農家さんでは専用のスライサーを使っており、ピアノ線の間をスッと通せば一瞬で切れます。
一方、包丁で地道に切るしかない僕は、切り易さを優先し、ついつい蒸し加減を抑え目にしてしまいました(^^;
結論から言うと、これが命取りになりました。
この後の天日干しでどうにかなるもんだと勝手に思い込んでいましたが、大半が食品サンプルのチャーシューみたいなビジュアルになってしまいました(*_*)
そして実際に食べてみると…ホントに食品サンプル並みの硬さ(苦笑)
レンチンしたりすれば若干変わりますが、それも気休め程度です。
こういう状態の物は少しマシな方です。
でも、全体で見れば僅かな量です。
…と、ここまでやってみてと言うか、その最中に知ったのですが、サツマイモの表面に現れた緑の斑点がカビではない可能性が浮上しました。
クロロゲン酸というアルカリ性に反応した事により起こる変色で、ポリフェノールの一種だそうです。
加えて、仮にカビだとしても、菌糸が立ち上がる様なカビでなければ気にする事はないと、知り合いの農家さんに言われました。
要するに、急いで下手な物を作る必要は無かった訳です。
猪から守り抜いたせっかくのサツマイモが台無しです(~_~;)
「上手く作れたら、近々出店予定のマルシェで干しイモも売ろうかな?」なんて目論んだりもしていました。
この期に及んでなお、「ド素人干しイモ」とか「発展途上干しイモ」とか、ネーミングで勝負する事も考えたりしました。
しかし、どんな策を講じたとしても、プロの皆さんに対して失礼だなと改心し、売りに出すのは断念しました(苦笑)
手首のダメージも癒えぬ今、「コレのどこが勝利なんだ!?」と自問自答しています。
やってしまった事は仕方ありません。
かくなる上は、カッチカチの干しイモを食べて、退化した顎を鍛え直します(笑)
【お知らせ】
通常は10日おきにブログを更新していますが、次回12/8は電波の届かない大平洋上に居る為、12/9以降の更新になる予定です。