せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第204話. From 志々島 to 志々島

唐突ですがこの度、家主さんのご意向により、丸5年住んでいた家を出る事になりました。

最初にフワッと話を聞いたのは2月だったと記憶していますが、そこからの急展開。

シャワールームやトイレ等の大型の私物は別として、体は4月中に退去して欲しいというのが家主さんのご希望でした。

1年後なら自分の身の振り方も決まっていたかもしれないので、もう少し待って欲しかったというのが正直な所です。

でも、これまで住まわせて頂いた事には感謝しかないので、駄々をこねたりせずに申し出を受け入れました。

これまで住んでいたのは東の集落ですが、直ちに移り住める様な家は在りませんでした。

一方で西の集落には、3月まで他の移住者が暮らしていた空き家が在りました。

ただし、屋内にポケットWi-Fiを置いても電波が入らない所(*_*)

これから自分がやろうとしている事を考えると、ネットが繋がらなければ元も子もありません。
駄目なら島を出ざるを得ないかな…と考えたりもしました。

がしかし、外の道沿いの軒下にWi-Fiをぶら下げたら、屋内のスマホやパソコンでもどうにか受信出来る事が分かったので、その家に引っ越しさせて貰う事に決めました。
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さて、年末の大掃除をしない事には定評が有る僕。
東京最後の4年間から通算すると9年間、大規模な掃除はして来ませんでした(^^;)
(もちろん、細かい掃除はしています)

でも、家主さんの顔も知っている家を明け渡す上で、流石に散らかしっ放しには出来ないので、ホントに久し振りに本気で掃除をしたつもりです。

何でもかんでも納屋に放り込んであったりと、如何にデタラメやって来たか、身に染みて分かりました(苦笑)

それはさておき、引っ越し手段は主にリヤカーです。

元の家から引っ越し先まで、手ぶらで歩けば片道10分。
重たい荷物を積んだリヤカーを引きながらだと、15分は掛かる距離です。

一度に積める量や載せる物のサイズには限度が有るので、パラパラとしか運べません。
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写真は、テレビ・DVDレコーダー・コタツ(コタツ布団含む)・座椅子という引っ越しの「花形スター」をまとめてリヤカーに積んだ時の様子。

タツの足を外せばコンパクトになるのに、強引にそのまま積み込んでいるのは、僕の面倒臭がりな性格の表れです(笑)

また、引っ越し先は部屋数が多いにも関わらず、前の移住者は一部の部屋にしか畳を入れていなかった為、元の家で使っていた畳を8枚運びました。

幸い、トイレやシャワールームは引っ越し先に備わっていたので、それらを運ぶ必要は有りませんでした。

それでも、引っ越し前後の家を一体何往復したのか、数え切れません。
てか、数える気にもなりませんでした(苦笑)

ちなみに、志々島には車が走っていません。
仮に車が有っても、走れるのは港沿いの道路だけですし、ある地点の道幅が狭過ぎて、それ以上先には進めません。

それでも構わないから島に軽トラが欲しいなぁ…と、今度ばかりはつくづく思いました(^^;)

余談も余談ですが、荷解きも出来ていない引っ越し直後に料理をするのって、なかなか難しいですよね。

東京に居た時はサクッと外食で済ませてしまう事が可能でしたが、志々島ではそうも行きません。

冷凍食品を少し用意していたものの、それだけでは足りないかもと考えて、念の為引っ越し前にカレーを作っておきました。

そのカレーも、鍋のままリヤカーに載せて運びました(笑)

冷蔵して冷え固まったので意外と安心でしたが、平らな道ばかりではないので、慎重に慎重に運びました。
お陰で余計に時間が掛かったので、やらなきゃ良かったと少し後悔(^^;)

世界広しと言えど、引っ越し時にカレーを運んだ人間は僕ぐらいじゃないかと自負しています。

実は味噌汁も有りましたが、流石に鍋のままでは無理だと思い、魔法瓶に移し替えて運びました(笑)

何日かに分けて行なった今回の引っ越し。
拠点を一気に新居へ移した当日に関しては、2万歩を記録していました(ネット調べで約14km)。

大した歩数ではないと思う方も居られるでしょうが、リヤカーを引きながらだと結構な運動でした(苦笑)