蚊取り線香などの原料である除虫菊。
海外産に押され、国内での商用栽培は完全に途絶えてしまいました。
かつて「花の島」と呼ばれた志々島も、その例外ではありません。
全国的な事となると知識は有りませんが、瀬戸内海周辺に限って言えば、今も栽培しているのは広島県の因島だけの様です。
昨年末、ミシマサイコの世話人である市役所の職員さんから持ち込んだ話を自治会長さんが引き受ける形で、島の絶景スポット・楠の倉展望台の前に、除虫菊の苗が植えられる事になりました。
種は前述の因島から調達し、それを三豊市の笠田高校の生徒さんが苗まで育てたそうです。
敢えて聞かずにいますが、種の保存も含めた実験的な意味合いの栽培だと推察します。
僕の立場からすると、
「ふーん、そうですか。まあ、頑張って下さいな。」
というのが正直な気持ちでした。
が、周辺の草刈りこそしていたものの、暫く様子を見ていても、次の一手を打つのはいつになるやらといった感じ。
畑をやるには、耕して・施肥をして・畝を作って…という手順を踏む必要になります。
せっかく頂いた苗を駄目にしたら失礼だし、そもそも高台での畑仕事はお年寄りに務まらないだろうと思っていた僕は、頼まれてもいないのに畑作りを始めました。
で、いざ現場へ行ってみると、草刈りしたとは名ばかり。
地を這う様に発達したセイタカアワダチソウは手付かずで、とても耕運機を掛けられる状態ではありませんでした(苦笑)
なので、改めて草刈りからスタート。
狭い面積ですが、かなり手こずりました(^^;
苗が40本なので、最終的には長さ4mの畝を4本作るだけ。
日頃やっている畑に比べたらカワイイもんで、そこまで耕運機を持って行くのが一番の仕事でした(笑)
12月初旬に、市の職員さんと苗の定植をして一先ず終了。
後は開花を待つばかりです。
…と言いたい所ですが、花が咲くまで2年も掛かるんだとか(*_*)
当然、雑草だってまた生えて来るし、雨が降らなければ水やりもしないといけない。
一体誰がやるの?って感じです( ´~`)
そうこう言ってる内に、時は流れて3月。
除虫菊畑にキレイなお花が咲きました!
…はい、残念ながらただの雑草です(-_-)
放っておきたいのは山々だけれど、放っておけないのが僕の性(さが)。
応急措置的に、苗周辺の草だけ抜き取りました。
続きはまた今度やるつもりです。
しかしながら、こんな風に2年間、騙し騙し世話して行けるものか、自信は無いです(~_~;)
そんな訳で、皆さん。
志々島にお越しの際は、どうぞ除虫菊畑の草をむしって帰って下さい(笑)