せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第130話.3年目を振り返る~中編~

金子貴俊さんと対面した後は、僕が住んでいる家にご案内。
シャワールームや台所、母屋の方を見て貰いました。

ちなみに居間は、雑然としていて余りにもみっともないので、撮影NGにしました(笑)

その代わり、母屋を使って皆で茶粥を食べるシーンを撮る事になってしまった為、綿花で埋め尽くされていた室内を綺麗に片付ける羽目に(~_~;)

まあ、好き勝手に散らかしていた僕が悪いんですけど…(苦笑)

昼休憩を挟んで、午後は全員で大楠へ。
タレントさん達は、大楠を見てのリアクションを角度を変えて撮ったり色々していましたが、僕らは黙っていれば良いので気楽でした(笑)

ここではドローンによる撮影も行われ、番宣カットには使われていましたね。

戻った後は前述の通り、茶粥を皆で試食。
茶粥それ自体はお茶の味しかしないので、食レポをして貰うには酷だなと思いましたが、局からのオーダーなので我々に責任はありません(笑)

ラストは、僕が考えたミルクボーイ風の漫才を、金子さんと志々島関係者の女性とが披露しました。

発端は、ディレクターさんが僕のブログを全て読んだらしく、ミルクボーイ風の漫才を書いた回が目に留まってしまったのがきっかけです。

最初は僕自身に漫才をして欲しいと頼まれましたが、漫才の難しさは百も承知しているので、断固拒否しました(笑)

ちなみに写真は、漫才の練習をする二人の後ろ姿です。

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最終日、僕個人はパソコンをやっている様子を撮影した程度。
これにて、全てのロケが終了しました。

番組名は「田舎に移住したら幸せでした」。

剛力彩芽さんによる岡山ロケと、1時間の放送枠を半分ずつ分け合うものとばかり思っていました。

が、しかし。
いざ蓋を開けてみれば、志々島の出番は15分前後。
どう見ても箸休め的な存在でした(*_*)

丸々使われたのは漫才ぐらいで、前編で話した内容は完全カットか、一瞬だけ使われたかのいずれかです。

ただ、この結果を理解出来なくはありません。

そもそも「編集」というのは、捨てる作業に他ならないと僕は思います。

撮れるだけ撮って、番組の主旨に合った一握りの部分だけを残す作業なんだと。

スタッフさん達の仕事振りを見ていて、ネタになりそうな物は全て撮ってやろうという気概を感じましたし、毎度の事で慣れているかもしれませんが、時には労力を掛けた物を捨てるのが惜しいと思う事も有るんじゃないでしょうか。

タイミングが合わず実現しなかったものの、僕が粟島でバイトしている様子まで撮りに来ようとした位で、1~2秒のカットの為に徹底しているなと、呆れながらも感心しました。

そして相手は、剛力&岡山の山奥で半自給自足の生活を送る10人家族という強力タッグ。
それだけでもう、撮れ高は充分だったんでしょうね。

もしかすると、僕が釣りに明け暮れる楽しい離島ライフでも送っていたら、扱いは違ったかもしれません。

でも、そうまでして自分の出番を増やしたいとは思いませんし、エヴァンゲリオンの監督・庵野秀明氏の4年間を追ったドキュメンタリーが1時間ちょっとにまとめられていた事を考えたら、上出来だと思うべきでしょう。

…って、一体誰と比べてるんだよって話ですが(笑)

しかし、一番の問題は出番の多寡ではありませんでした。

第129話.3年目を振り返る~前編~

2日後の4/4は、僕の移住記念日。

よって、毎年恒例となる(と言っても3回目ですが)1年間の振り返りを行いたいと思います。

ただし今回は趣向を変えて、先月20日RSK(山陽放送)で放送された番組ロケの裏側を絡めてお話します。

さて、志々島でロケが行われたのは2月の事。
移住促進の取り組みに興味を持った番組スタッフが島を訪れ、僕にも取材の申し入れが有りました。

去年は時期尚早と、全ての取材を断わりました。
が、今後商品を販売する上で、一度マスコミの力を借りてみるのも手かなと思い、出演を決めたのでした。

金子貴俊さんらタレント達も交えてのロケ本番とその前後1日、計3日間に渡る撮影です。

初日は朝から、自治会長さんと漁へ。
漁の様子を撮りたいという要望に応えての事ですが、漁で使う船は小さくて、撮影部隊用に別の船を出さなければならないという状況でした。

でも、流石にそれは大袈裟過ぎると思い、代わりに僕が操縦兼撮影を担当しました。
撮影と言っても、スマホカメラですけど(笑)

肝心の結果は…僕がこれまで経験した事の無い不漁で、小魚が10匹掛かっただけ(*_*)

それと分からない映像のみをスタッフさんに渡して誤魔化しましたが、撮影隊用に船まで出さずに正解でした(苦笑)

午後は、壇上(だんえ)の畑に耕運機を掛けている様子の撮影。

既に耕した後の畑だったので必要の無い作業でしたが、瀬戸内海や讃岐富士も見えるロケーションなので、テレビ映えするかな~と思って僕が提案しました。

報道番組じゃないから、この位の演出をしても良いかなと(笑)

その後は夕方になってから、前乗りした女性タレントさんらを横尾の辻(よこぼのつじ)に案内しました。

これは撮影と関係無しに、彼女達に志々島の最高点からの眺めを見せて上げたかっただけで、単なるサービスのつもりでした。

が、スタッフの方も付いて来て、長時間ガッツリと撮影されました(苦笑)
結果的に綺麗な夕陽が見れたので、まあ良しとしましょう。

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すっかり日も暮れて、晩ご飯の時間。

横尾の帰り道に収穫した大根と、朝獲れた小魚とをおかずにして、ゲストハウスに宿泊する彼女達へ差し入れしました。

これも撮影とは無関係で、お店の無い志々島では不便もあろうと思い、事前に約束していたものです。

しかし、こちらもガッツリ撮影されて、
いわゆる「ブツ撮り」で料理はすっかり冷め、食事中もコメントを追及する手は緩みませんでした(苦笑)

でも、大根は生で食べても甘く良質な物だったので、喜んで貰えたと思います。

さて、2日目がロケ本番。
メインリポーターの金子貴俊さんを交えての撮影です。

僕は移住者の一人として紹介される事になっていて、金子さんとは畑で対面するという段取りでした。

これに関しては、下手な芝居を打ちたくなかったので、香川本鷹のガチな収穫作業を行なっている所に勝手に来て欲しいと、僕から頼みました。

本鷹を選んだのは、メイン商品となる唐辛子の畑を見て貰った方が宣伝になるだろうし、様々な失敗談もネタになるかなと。

ついでに、唐辛子をかじった金子さんのリアクションも撮れるだろうと考えての事でした。

熱心な読者の方ならご存知であろう、ビニールハウスが吹っ飛ばされた話もしましたが、ディレクターさんから「今の話、場所を変えてもう一度お願いします」との指示が。

実は、ロケの本筋とは無関係な前日の横尾の辻でも、「今の言葉良かったんですけど…もう一回!」と言われる場面が有りました。

雑談のつもりで気軽に話している内は大丈夫なのに、自分が言った事を再現しようと
思った途端に固くなって、言葉が出なくなる始末。

一般人にTake2を求めるのは、ご勘弁願いたいです(苦笑)

第128話.コーレーグース・リターン

一昨年の暮れに作ったコーレーグース
大小合わせて165本有りました。

如何せん、コロナ禍で志々島への渡航も制限され、売り始めたのは実質的に去年の6月頃。

賞味期限を年末に設定していたので、絶対売れ残るだろうな~と思っていました。

が、しかし。
そんな予想を裏切って、見事に完売しました!(*’ω’ノノ゙☆パチパチパチパチ

ほぼ原価という安さに加え、最後の最後は身近な人達に助けられた部分が大きかったですが…(^^;

ともあれ、正直ミラクルです。

これで調子付いた訳ではありませんが、悪くない評価も頂いていたので、装いも新たに再び作りました。

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今回は大きい方のワンサイズだけに絞り、瓶の形状もラベルが貼り易い物に変えました。

そのラベルも予めカットされたシートを使って印刷する等、前回の反省を踏まえて、作業効率を考えた工夫を施しました。

一番の工夫は、泡盛に唐辛子を漬けてから3~4日経つと、泡盛が吸収されて量が減るという現象への対策です。

蓋を外して泡盛を足して回るのにどえらい苦労した経験から、蓋で栓をする前に一旦冷蔵庫で保管し、減った分の泡盛を補充した後で正式に蓋をする、といった手順に変えてみました。

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これにより、相当手間が減りました(^_^)

今回作ったコーレーグースは140本。
収穫が乏しかっただけで、敢えて控え目に作った訳ではありません(苦笑)

価格も、商売になる現実的な額に設定しました。
とは言え、いわゆる「原価3割」には届いていません。

でも、高過ぎても売れなくなるので、考えられるギリギリのラインかなと思います。

これが売れてようやく本物と言うか、スタートと言えるでしょう。

そして、随分前からコッソリと「志々島産直市場」でも売り出しています。
ま、急いで告知しても売れるもんじゃないので(笑)
https://shishijima.base.ec/items/34198498

それはそれとして、今は乾燥唐辛子を使っていない為、辛味が出るまで数ヶ月掛かるのが課題です。

乾燥唐辛子を使えば一ヶ月足らずで出来ますが、コストの問題や辛くなり過ぎる懸念も有ったりで、今なお研究を続けています。

今年の収穫期が訪れるまでに結論を出さねばですが…その前にどれだけ種が発芽するかが本当の課題だったりします。
去年は大失敗してるので(苦笑)

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第127話.志々島天空大根~切り干し編~

大きく育った大根は家に持ち帰りました。

コンテナと頂き物の背負い籠とを駆使しても、一度に運べるのは25~30本が良い所。
大根は想像以上に重かったです(^^;

さて、持ち帰った大根は洗って泥を落としてから、切り干しにしました。


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ブログに書いた気もしますが、切り干しは去年も作っています。

ただし、トウが立って捨てられた大根を拾い、自己流で切って作った物なので、お世辞にも美味しいとは言えませんでした(苦笑)

一方、今回は質の良い大根を使い、且つ志々島最高齢のオバアちゃん直々に教えを受けたので、これはもう初めて作るに等しいでしょう。

最終的に厚みや長さが揃えば良いのですが、効率的な切り方を教えて貰うと、やっぱりスピードが違います。
大根を切るのに適した包丁とまな板まで貸して頂きました。

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とは言え、一度に25本前後の大根を処理するので、朝から夕方まで掛かりました(^^;

で、切った大根は人様の敷地を借りて、天日干しにしました。

戸板にネットを張り、その上に大根が重ならない様に広げます。

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朝や昼間の日差しより、西日を浴びるのがより効果的だとか。

量が多いので、三段式のネットも3つ使いましたがまだ足りず。

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もう1ヶ所、同じ様なセットを用意して、ようやく干し場を確保出来ました。

途中、重なったりくっついたりした大根をほぐしつつ、4~5日で大体カリカリの状態になります。

この様に、切って干しての作業を5回ほど繰り返しましたが、2回目の天日干し中。

夜中に結構な雨が振り、干していた大根が濡れてしまいました( ´~`)

それをもう一度広げて干していれば、何事も無かったと思います。

がしかし、次がつかえていたので、袋状のネットに入れて軒先にぶら下げておいたら、生乾きの物は茶色くなって駄目にしてしまいました。

んー、勿体無い(*_*)

さて、そんなに大量に切り干しを作ってどうするのかと言うと…もちろん売ります!

例によって、ラベルのデザインや袋の選定で四苦八苦しましたが、ようやく完成。f:id:goumonkobura:20210313131934j:image

日持ちはするものの、冷蔵保存しないと変色し易いそうなので、我が家の冷蔵庫は現在、切り干し大根に占拠されております(苦笑)

なので、色んな意味で早く売らねばなりません!o(`Д´*)o

既に、観音寺の道の駅(ことひき)・箱裏ビジターハウス・父母ヶ浜の瀬戸内キッチンには置かせて頂いています。

…と言っても、地元民以外はポカーンだと思うので、宜しければ「志々島産直市場」でお買い求め下さいm(_ _)m
https://shishijima.base.ec/items/40620031

第126話.志々島天空大根~収穫編~

読者の皆さんは、116話で取り上げた大根の事をご記憶でしょうか?
(忘れた方はこちらで復習を↓) https://goumonkobura.hatenablog.com/entry/2020/11/23/175228

昨年の10月半ばに種蒔きした大根が、収穫の時を迎えています。

ここに至るまでの間、水やりもしましたし、追肥もしました。

畑をするなら当然の事ですが、何せ数年間放置されて来た高台の畑。

周辺にはまともに使える貯水槽的な物が無く、出来れば水やりは避けたかったのが本音です。

が、年末に1ヵ月以上雨が降らない時期があった為、やむを得ず麓(ふもと)から水を運び上げました(苦笑)

ただし、同時にちょっとした実験も行なっていました。

それは、この畑に関する「特別な世話をしなくても立派な大根が出来る」という噂の真偽を確かめるものです。

具体的に言うと、畑を次の様な3つのエリアに分けていました。

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青枠のエリアは、水やりもするし追肥もする。
黄枠のエリアは、水やりだけ。
赤枠のエリアは、元肥えだけで以降は何もしない。水は「自然の恵み」を待つのみです。

青枠のエリアが突出して広いのは、その噂を僕が疑っていたからに他なりません(笑)

本当は、オバサン方が小まめに世話をしていたんじゃないかと。

さて、気になる実験結果ですが、ズバリ言ってしまうと「どのエリアの大根も特に違いは無い」でした。

ただし、時間の都合により味の比較は出来なかったので、あくまでも見た目的な評価です。

成長した大根は、太くてなかなか立派な物。f:id:goumonkobura:20210303125543j:image
土を深く耕せなかったので、長い大根は無理かも?と思っていましたが、少なからず出来ていました。

地中深く伸びて行けない分、逆に地上の方へせり上がったみたいです。

一方でエリアには関係無く、充分に育たなかったチビ大根も居ました。

ただそれは、間引いた苗を捨てるのが惜しい余り、空きスペースに詰めて植えてしまったのが主な原因です。 

基本に忠実にやっていたら、そこまで成長に差は出なかったと思います(苦笑)

ちなみにそのチビた大根は、沢庵を作るのには都合の良いサイズらしく、畑のそばで干しました。

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干すと軽くなるので、家に持ち帰る事だけを考えたら、全部こうするのが一番なんですけれども…そうは行かない事情はまた次回話します。

ところで、大根を抜いた時に感じたのですが、心なしか地中がネットリしている気がしました。
暫く雨が降っていない時でも、です。

僕が使わせて貰っている他の畑とは、その点が明らかに違います。

水分を含む地層が隠れている?
それが良質な大根が育つ秘密なのかもしれません。

大根の収穫は、まだもう少し残っています。

葉っぱを付けたままにしておくと、トウが立って筋張ったり硬くなってしまうらしいので、葉だけ先に切って今はこんな状態です。f:id:goumonkobura:20210303125704j:image

為になりますね~(笑)

これで急いで収穫せずとも大丈夫、と安心したのも束の間。

イノシシの被害が出ました(*_*)


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大根は食わないのかも?という淡い期待は打ち砕かれました(苦笑)

また次回作るとしたら、何か手を打たないといけませんね…( ´~`)

第125話.風と共に去りぬ

昨年10月に種蒔きをしたグリンピース。
随分とツルも伸びて、花も咲きました。f:id:goumonkobura:20210221161516j:image

順調に育っている…と言いたい所ですが、
気の休まらない日々を送っています。

何故なら、真冬になると風の強い日が多く、網に絡んでいたツルが外れてしまったり、以前ブログに書いた竹の支柱が傾いたり折れたりする為です。

雨で地盤が緩んでいる時に強風を受けると尚更です。

これはその一例ですが、見事に柱が斜めっていて、風上がどちらか一目で分かるでしょう(笑)

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先端を尖らせたとは言え、竹を地中に打ち込むにも限界が有ったので、ビニールハウスの骨組みにバンドで結び付けていなければ、とっくに倒壊していると思います。

頑張って作ったのでそれなりに満足していましたが、見た目だけで質が伴っていませんでしたね。

だから、強風の翌日には被害が出ていないか見回りをし、修復しては延命を図っています。

何とかこれで、収穫まで漕ぎ着けたいと思っているのですが…果たして?

さて、今回はこれで終わりではありません。

つい先週の水曜日の事。

前の晩は瀬戸大橋線が運休になったり、当日は定期船が止まったりと、四国地方も強風に見舞われていました。

僕はミシマサイコの畑で作業をしようと、朝から壇上(だんえ)に向かいました。

畑に辿り着くと、そこには何とも異様な光景が…。

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一瞬、事態を飲み込めませんでしたが、やがて全てを悟りました。

土台のコンクリートブロックもろとも、貯水装置が吹き飛ばされたのです(*_*)
元の位置から10m近く離れていたと思います。

ちなみにこれが、在りし日の貯水装置の姿(苦笑)

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お金をケチって細い角材で作った為、風でポキッと折れるのでは?という心配はしていました。

しかし、まさか丸ごと持って行かれるとは…。
自然の脅威をまざまざと見せ付けられました。

柱とブロックを地中に埋めていれば、トタン屋根だけ飛ばされて済んだかもしれません。

ただ、中途半端に壊れても逆に直すのが難しい気もするので、一から見直すにはこれで良かったんじゃないかと思います。

また余計な仕事を増やした自分に呆れはしたものの、正直ショックは大きくなかったです。

同じ様な経験を重ねて来たせいか、もう慣れたものです(笑)

それにしても、完成から7ヵ月ぐらいでしょうかね。
ビニールハウスの記録は更新しましたが、短い命でした(苦笑)

やらなければならない事が山積しているので、梅雨が来るまでに直せたら御の字、と今は思っています。

第124話.ミシマサイコ~プレイバック2020・その4~

種の収穫から約1か月後、根っこの収穫を行ないました。

種も買い取り対象とは言え、実際に生薬になるのは根っこなので、こちらが本来の目的です。

草丈が低いので想像はしていましたが…やはり根っこも短し( ´~`)

でも、田んぼを畑に転用して栽培している農家さんと比べると、根っこの太さや張り具合はなかなか良い様で、志々島の土地はサイコにとって悪くないみたいです。

よく洗って土を落としたら、後は乾燥させるのみ。

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パッと見、朝鮮人参みたいですよね?
今は納品の時を待っています。

話は前後しますが、種は年の瀬まで乾燥させてから脱穀作業を行いました。f:id:goumonkobura:20210211164632j:image

そもそも草丈が短いと機械で脱穀するのは難しいと聞いていたので、手作業で地道にやろうとは決めていました。 

少量だし簡単に終わるだろうと思っていたものの、これが大間違い。

「棒で叩いて種を落とす」との方法も手引きに書かれていましたが、実際言うほど種は落ちないし、飛び散ってロスも出ました。

なので、指先に挟んで種同士を擦り合わせる様にして落とす方法に切り替え。

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結果、大晦日と正月の2日間に渡る作業となりました(苦笑)

そこから、水にさらして浮いた物を取り除く選別作業を繰り返し、ようやく終了。

最終的に手元に残った種は、たったの200g。f:id:goumonkobura:20210211165121j:image

おおよその買取り金額は聞いていたので、
これらの作業に費やした人的コスト(自分自身の働き)を考えたら、はっきり言って大赤字です。

その時間だけ、バイトにでも行った方がはるかに有益だと思わずにいられませんでした(苦笑)

でも、経験を積む為に一度はやっておかなければならない事だったので、今回は我慢してやり抜きました。

そして今現在。

2月末の種蒔き(予定)に向けて、基肥えを入れて畑全面を耕しました。


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果たして、「二度目の正直」となりますかどうか?

発芽の時期を迎えた頃に、また報告します!