せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第93話.秘密の檸檬園~流浪編~

これまた遡って、3月上旬の話。
丘の上の土地・壇上(だんえ)の草刈りも終わったので、レモンの苗を調達する事にしました。

計算上は47本、植えられるだけ植えようと考えていました。

例によって、お世話になっている仁尾の農家さんを頼ったのですが…。

「難しいから止めておけ」と一刀両断(*_*)
どうしてもと言うなら10本だけ用立てても良いとの事でした。

その気になれば他所で苗を手に入れる事も可能ですが、専門家の意見に従って先ずは10本で様子を見て、1年間枯らさずに乗り切れたら苗を追加するという手も有るかな?と、心が傾きました。

時を同じくして、とあるプロジェクトの話が舞い込んで来ました。
それを試験栽培する場所として、壇上を使いたいというのが自治会長サンのお考えでした。

どうすべきか悩みましたが、予定より苗の本数も減ったし、個人的な計画を優先すべきではないと思い、壇上は譲る事にしました。

とは言うものの、僕もそのプロジェクトに大いに関わっているので、蚊帳の外に置かれる訳ではないという事だけ付け加えておきます(^^;

さてそうなると、苗を植える新たな場所を探す必要が有ります。

壇上に向かう登り坂の右手には笹が群生していましたが、そこも昔は畑だったから使ってみてはどうかと勧められました。

急な斜面なので日当たりは悪くないし、何より壇上が直ぐ近くなので、「秘密の檸檬園」の看板は下ろさずに済むかな?という想いも有り、そこを開墾する事に決めました。

ただ、笹は刈るよりも刈った後の片付けの方が大変(~_~;)
何日も掛けて、ようやく開墾を終えました。

準備の整った所で、苗を受け取って帰って来たその日の夜。

レモンを植えるのに「待った」が掛かりました。

話せば長くなりますが、一言で言うと「使って良いと思った場所がそうではなかった」という事です。

一度ならず二度までもレモンが行き場を失うとは…(ー_ー;)
これには流石に頭が真っ白になりました。

水に浸けておけば2週間は持つと言われましたが、前述のプロジェクトや唐辛子等、やる事が沢山控えているので、落ち込んでいる暇も有りません。

頭をフル回転させた結果、島に畑を持つ2人の方の顔が浮かび、駄目元でお願いしてみる事にしました。

幸い快く許可して頂き、2ヶ所それぞれに9本・1本と分けて苗を植える事が出来ました。


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ようやくこれで落ち着いたと安堵した…のも束の間。

1本だけ植えさせて頂いた方の地主さんから、植える場所を変えて欲しいという要望が(*_*)

これについては、他の木々との間隔を空ける為、遠慮会釈無く畑のど真ん中にレモンを植えた僕に落ち度が有ります(^^;

何処に植えたら支障が無いか、地主さんは一緒に考えようと言って下さいましたが、前述の通り事を急いでいた僕はその申し出を断り、今一度レモンを植える場所を探す事にしました。

我ながら、何て身勝手なんでしょう(苦笑)

最終的には別のセンパイ島民に泣き付き、宙ぶらりんだった1本もようやく安住の地へと根を下ろしました。

…たぶん(^^;


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結局レモンを植えさせて貰った場所は、いずれも「秘密感」の無い場所です。

今後、レモンの成長について報告する事が有るとしても、タイトルは一新してお目に掛かりたいと思います(苦笑)