せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第149話.三度(みたび)の本鷹~ジレンマ編~

台風で枝をポッキリ折られたり、真夏に長雨があったりで、色付きが遅れに遅れていた香川本鷹ですが、今月に入ってようやく収穫出来る状態になりました。f:id:goumonkobura:20211019152017j:image

f:id:goumonkobura:20211019152112j:image
去年から始めた練炭による乾燥は、今年も継続しています。
…てか、他の手が浮かびません(^^;

しかし、その練炭乾燥が早くも岐路に立たされています。

と言うのは、どの位の火力で何時間温めれば良いか?といったノウハウを、未だに確立していないからです。

実際、火力は練炭コンロの空気口の開き具合でしか調整出来ず、せいぜい弱中強の3段階。
更に言えば、中と強の差は非常に微妙なものです(苦笑)

機械の様に温度を一定に保つのは不可能で、教わった温度や時間の目安通りには行きません。

小屋(単なるスチール製物置)の内部の気流を撹拌出来ないものかと、新たにサーキュレーターを購入したりもしましたが、まだまだ試行錯誤中です。

f:id:goumonkobura:20211019152143j:image

そんな状況なので、理想の乾燥状態にするべく、練炭を1つ・また1つ…と想定以上の数を消費した挙げ句、黒焦げの唐辛子を量産するってな事を、今年も懲りずにやっています(*_*)

f:id:goumonkobura:20211019152200j:image

低温で長時間掛けてやれば焦げる心配は無いでしょうが、練炭を使い過ぎてはコスト高で商売になりません。

そもそも、昨年の冬に作った一味(粗挽き)がまだまだ残っている為、乾燥唐辛子を作った所で使い途に困るんじゃないかと思ったりもしています。

そうした事情も手伝って、最近は青唐辛子の方に気持ちが傾いてしまっています。 

青唐の利点はと言うと、一つは直ぐに摘める所です。

赤く熟すのを待っていると、虫に食われたりもすれば、熟し過ぎて駄目になる物も出て来ます。
その点、大きくなったら直ぐ摘める青唐は劣化していないし、ロスも少ないかなと。

もう一つは、使い勝手の良さです。
生のまま刻んで、お酢に浸けたり醤油に浸けたり、或いは味噌と和えたりすれば、万能調味料になります。

f:id:goumonkobura:20211019152223j:image

青臭さは有るものの、その鮮烈さが薬味的な用途にマッチするのだと思います。

何より、乾燥させずとも使えるのが最大のメリットです。

もちろん、赤唐辛子も生で使えない訳ではないですし、赤唐ならではの風味という物も有りますが、青唐と同じ使い方をするのには向かないかもしれません。

がしかし、青唐を商品化するには相応の機械や設備が要るでしょう。

かと言って、思い切った投資をするのは難しく、全てを賭けられる程の対象ではない、というのが正直な所です。

夢見るだけの、もどかしい日が続きます(苦笑)