せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

第181話.志々島カレーフェア

【はじめに】
先日スマホが突然クラッシュして、ブログ用に撮っておいた写真が全て消失しました。
チラシを撮った写真1枚しか有りませんが、予めご了承下さいm(_ _)m

先月の21日、FM香川と志々島ダイナミックス主催の「志々島の虫はかせになろう」というイベントが行われました。
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離島には珍しい昆虫が生息しているらしく、虫に詳しいNPOの職員さんらがその魅力を解説したり、クイズを出したりする子供向けの内容です。

参加者は40組の親子、つまりは総勢80名。
午前の部と午後の部に分かれていましたが、それでも2隻の海上タクシーでピストン輸送しなければいけない人数です。

で、ただ来るだけならお好きにどうぞと言えば済む話ですが、全員にお昼ご飯としてカレーを振る舞うとの事。

そして、くすくすキッチンのシェフがその任務を請け負う事になった訳です。

とは言え、配膳等で人手は必要なので、僕も手伝う約束をしていました。

ところがギッチョン。

イベント直前に、そのシェフが高熱を出してダウンしました(*_*)

幸いコロナではありませんでしたが、当日までに復活するのはとても無理。

その為、前日の仕込みから手伝う事になりました。
まあ、人参と玉ねぎを刻むだけの簡単なお仕事です(笑)

それよりも問題なのは、料理人です。
自治会長さんが知り合いの調理師・Mさんにお願いして、急遽来て貰う事になりました。

ちなみにMさんは、60代半ばの男性。
例の大型タンカーに乗る仕事で僕も何度かご一緒していて、志々島のシェフに料理を教えに来てくれた事も有りました。

迎えた当日。
僕も朝から準備で右往左往していましたが、Mさんは奥さん・娘さん・お孫さんを引き連れて来島。

家族総出で、カレーや付け合わせのデザート作りに当たってくれました(^^;)

準備はバタバタでしたが、配膳の方は人手が充分有ったので、無難にこなせたと思います。

カレーの画像も肝心のイベントの様子を納めた画像も無いですが…イメージを膨らませてみて下さい(笑)

主催者の方曰く、志々島で見つけた珍しい昆虫を標本にして、島の何処かに展示したいんだとか。

島固有の物ではないですが、今回はピンク色のバッタが捕まったと言って見せてくれました。

そうやって標本を増やして行けば、島の昆虫目当てに人がやって来る。
ひいては島おこしにも繋がる、という高い目標をお持ちでした。

そして僕を見つめながら、「その為にも、標本が作れる人が島に居たら良いんですけどね~。」と言い残して帰って行きました。

えーと…僕は今も変わらず虫が苦手です。

まだ確定ではないですが、定年を迎えた方々が移住して来るとか来ないとか、そんな噂が流れています。

時間とお金に余裕の有るそういった方達に、老後の趣味として昆虫標本を勧めたいと思います。

いや、決して押し付ける訳ではありませんよ(笑)


さて、今回はこれで終わりのつもりでしたが、それから一週間後、悲しいニュースが飛び込んで来ました。

それは、釣りの最中に誤って海に落ちたお孫さんを助けようとしたMさんが、溺れて亡くなったというもの。

山登りを趣味にする程の健脚で元気そのものだっただけに、にわかには信じられませんでした。

とても穏やかで優しい人で、そこまで深い付き合いではなかった僕ですら、大きなショックを受けています。

お身内や職場の同僚など、近しい方々の悲しみの深さは計り知れないと思います。

ただただ残念でなりません。
心より御冥福をお祈りします。