せとうち志々島移住日記

東京生まれ・東京育ちの元プログラマー。父母ヶ浜で有名な香川県三豊市に属する離島・志々島(ししじま)に移住した新米島人です。 その日常を綴って行きます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

第13話.好敵手、現わる

第13話.好敵手、現わる 東京では最後の4年間、中野に住んでいました。 その間、ゴキブリと出会う事は驚くほど稀で、物足りなさすら感じていました。一方、志々島は昆虫天国。 屋外はもちろん、古い造りの家では虫が侵入するのも容易です。ウチの台所は土間な…

第12話.過保護のササコ

…と、ハンドルネームを使っているクセに題名で本名を一部晒してしまいましたが、それはさておき。志々島(ししじま)で暮らし始めて、早1ヶ月半。 沢山の「保護者」に囲まれている事を日々感じています。先ずは島の自治会長。 まだまだこれからですが、船の操縦…

第11話.志々島の甘味処

志々島(ししじま)に降り立って直ぐの所に、休憩所「くすくす」は在ります。島にはお店が一つも無い為、「定期船の到着を待つ観光客が休める場所を」という理由で作られました。 分かる人には分かりますが、突き当たりの左側は元々床の間で、日本家屋をリフォ…

第10話.ウーー、ユンボ!

数年前、志々島(ししじま)の島おこしの目的で、自治会長を中心として合同会社が作られました。その合同会社が所有するユンボがこちらです。 購入してから目立った活躍はしていなかったというのが僕の認識ですが、先日ちょっとした作業で自治会長さんが使用し…

第9話.バイオの力

今日は、我が家のトイレのお話です。志々島(ししじま)には下水道が完備されていません。 ※上水道は隣りの粟島から引いています。ゲストハウスを含めて、水洗トイレを使っているお宅も有りますが、浄化槽という物が必要になります。その設置工事には200~300万…

第8話.五右衛門風呂にはまだ早い

我が家には、五右衛門風呂が有ります。 (本来は自分で用意すべき薪のストックもたっぷりと)が、いざ使おうと思ったら、釜を磨いたりといった最低限のメンテが必要です。また、これから暑い季節に向けて、湯船に入れなくてもそれ程は困らない。何より…まだち…

第7話.祭りだ、ワッショイ!

志々島(ししじま)のシンボルと言えば、樹齢1200年の大楠。県の天然記念物にも指定されており、島唯一?の絶対的な観光スポットであります。そして昨日は、志々島の不思議少女・Sさん(30代前半)が企画した大楠のお祭りでした。祭りと言っても特別派手なもので…

第6話.古民家ビフォー・アフター!

いきなり志々島(ししじま)に住もう!と思っても、住む家は有りません。ただし、ここは過疎の島。 古民家の空き家は沢山有ります。で、僕は香川県三豊市の「空き家バンク」という制度を利用し、補助金を貰って古民家のリフォームを行ないました。僕が選んだの…

第5話.頂きます!

いま現在、志々島(ししじま)では漁で生計を立てている人は居ません。が、自治会長さんが漁業権を買って、個人的に建網漁(たてあみりょう)をしています。夕方に島の海岸に沿って網を仕掛け、翌朝に網を引き揚げるという漁法です。で、今日は引っ越してから2度…

第4話.離島の引っ越し事情

「引っ越し難民」という言葉が世間を賑わした正にそのタイミングで、僕も引っ越しを決行しました。早々と業者に相談していたので難は逃れたものの、離島ならではの課題が有りました。それは「荷受けの場所」です。島に渡る港に荷物を下ろして貰い、それを船…

第3話.妖怪ミルク坊主

今日は四国本島に用事が有り、ついでにクリームシチューのルーを買って島に帰りました。で、その晩。シチューを作ろうと野菜を刻んで鍋に投入し始めた所で、はたと気付きました。あ、牛乳が無い(*_*)…と、ここまでは僕にとって珍しい話ではありません(笑)た…

第2話.花の島にビビビ!

松田聖子のビビビ婚って、覚えてますか?香川県に属する志々島(ししじま)は、車も信号も無い周囲およそ3.8kmの小さな島です。昭和初期には花卉栽培が盛んで、かつては「花の島」と呼ばれていました。 ※添付の写真は当時の様子人口が1000人を超えた事も有りま…

第1話.東京生まれのもやしっ子

東京生まれ、東京育ち。神奈川に居た時期も少し有りますが、41年の内の殆んどを東京で過ごして来たオジサンがこの度、香川県の離島・志々島(ししじま)に移住しました。きっかけはありふれた物で、一言で済ますならば「仕事に疲れた」ってヤツです。IT系のプ…